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寒い。冬だから、窓を開けてるから、寒くて、半袖だし、部屋の中にいるけど、暖房を入れると息苦しくなるから。唇も乾燥するし。ろくなことがない。冬は、寒いから、苦手ってほどでもないけど。でもあんまり、好きではないかも。多分、もしかしたら、そうかもしれない。どうだろ。私の新しいパジャマは、あんまり肌にフィットしない感じがする。ペラペラしているというか、さらさらしすぎているというか。あんまり着てる感じがしない。もっとちゃんと着心地を感じられるやつが良かった。肌にちゃんと当たる感じというか、布って感じが良い。もっとちゃんと選べばよかったなあ、という後悔。またしても、私は、後悔をするという。謎の、後悔。例のやつ。そんなことないよ、とは自分に対しては言えないだろう。ただ、後悔を繰り返して、私は、私はどうなっていきもしないが、ただ私は、後悔を繰り返すというそのことで、足場を固めていく。盤石なものにしていく。誰にも慰められはしないのだ、私という存在は、どんどん救いがたいものになっていく。どこにでもいってしまえと言われるのを待っている。どうにでもなってしまえと見捨てられるのを、いつだって私は期待して、そのために、そうなるように、密かに行動を続けている。私を憐れんで、手を差し伸べようとしてくれる人たちに、表では従順なふりをしながら、実際は裏切り続けている。こんな人間が幸せを手に入れるということは、あってはならないことだし、私自身それを望んでいないようなところがあると思う。多分。そうなのかもしれないと、最近分かるようになってきた。自分の気持ちに素直になると、私は特に何も望んでいないんだなということが分かるようになってきた。島から出ていこうと思う。その島はどこにあるのだろうかとも思う。何も気にしていない。どうでもいいという言葉を使うと怒られるけど、私は多分、どうでもいい。本当のところはどうでもいいのだ。