転生13日目 戦闘
はい、とうとう戦闘回です。
ザメギア帝国視点
ザメギア帝国海軍50門戦列艦マギア
それがこの私、マーウッドの所属艦だ。ちなみに艦長でもある。本日は今日の大陸戦争で我が軍が進行しているルシア王国への作戦のために進軍していた。
「マーウッド艦長、もうすぐ作戦海域です。」
「よし、乗員に戦闘準備と伝えろ。」
「わかりました。総員!戦闘準備!!!!」
「「「ウオオオオオ!」」」
「士気は上々ですぞ。艦長。」
「うむ。よし。心してかかれ!」
「艦長!」
「何事か!?」
「右舷4000メイルに船とおぼしきもの3隻!損傷しているのか煙をあげています!」
「右舷?そっちの方角は魔の海域だぞ?」
「難破船では?」
「どちらにせよ我が艦隊を見られたからには生かして帰すことはできない。攻撃用意!右舷のバリスタ員は火炎矢を使うように指示せよ。」
「艦長。たかが難破船3隻に火炎矢はもったいないと思うのですが。わざわざ高価な魔法矢を使わなくてもよいのでは?」
「いや念のためだ。確実に撃破しておきたい。もし脱出されでもしたらルシア王国にこの作戦がばれてしまう。」
「了解です。総員!射程にはいりしだいバリスタを撃て!」
「うん?敵艦との距離がかなりちかづいてないか?」
「おかしいですね。先ほどまでは4000メイルほど離れていたのに今じゃ2000メイル程だ。速い。どう考えても速すぎる。総員戦闘よーうい!いそげえ!!!」
「敵艦!や、約に、200メイル級!ば、化け物です!!」
「に、200メイル級だとお!」
「か、艦長!もしや魔法国家のマジリス魔法王国のものでは?!」
「いや、いくらマジリス魔法王国といえども200メイルの艦艇はつくれまい。確か160メイル級だったはずだ。」
「じゃ、じゃああれは一体?!」
「わからん。」
「敵艦!航路を我が艦隊と平行に回頭!」
「平行に回頭だと?」
「艦長、いくら200メイル級でも20隻を越える我が艦隊に恐れをななしたのでは?」
「ウーム。しかし我が艦隊を越える速度をだす相手に戦闘はできんだろうなあ。」
「はっ。しかし仕方がありませぬ。ルシア王国への作戦を優先しましょう。」
「うむ、そうだな。艦隊!ルシア王国へむかえ!右舷の敵艦については引き続き警戒せよ!」
ドオオオオオオン!!
「なんだなんだ!なんの音だ!」
「恐らく魔導砲かと!!」
ドシャアアアアアア!!
「本艦の右舷20メイルに着弾!!」
「まずい!てっ撤退だ!いそげえ!」
ヒュウウウウウウウウ····ドオオオオオオン!!
「20門戦列艦シーア撃沈!!!」
「バカな···一撃だと!!」
「撤退いそげえ!!」
「てっ敵艦、我が艦隊を追撃!追い付かれます!」
小川帝国視点
「艦長、敵艦隊、こちらに向かって来ます。」
「どうやら我が艦隊を攻撃しようとしているようです。甲板の乗組員がバリスタのようなものをこちらに向けようとしています。」
「艦長、明らかに敵対行為を行おうとしています。攻撃しますか?」
「念には念のためだ。それにルシア王国の使節も乗っている。我が軍の強さを見せておけば交渉にもいい影響があるかもしれん。」
「まもなく敵艦、射程に入ります。撃ちますか?」
「ようし。重巡洋艦摩耶、愛宕に告げよ。各艦、射程に入り次第、攻撃せよ。」
「各艦、攻撃開始!!」
「主砲1~5番、撃てーーー!」
ドオオオオオオン!!!
高雄型の50口径三年式二号20.3糎砲5基10門が一斉射される。続いて僚艦の摩耶、愛宕も砲撃を開始する。
ドドドドオオオオオオオオオオン!!!!
「だんちゃーく!今!」
「敵戦列艦1隻撃沈!」
「全艦隊に告ぐ!1隻残らず撃沈せよ!」
「まもなく高角砲の射程に入ります!」
「ようし。持てる火力すべてで攻撃せよ!」
ドム!!ドム!ドム!!!!ドム!!!
高雄、愛宕、摩耶が主砲、高角砲を使い大小様々な砲弾を発射し、ザメギア帝国の戦列艦を次々に海の藻屑にしてゆく。ザメギア帝国の戦列艦のバリスタでは射程が足りず、近づこうとした艦からすぐに撃沈させた。もはやそれは戦闘ではなく、一方的な作業だった。
注、1メイル=1メートル
戦闘描写は初めてなので下手かもしれません。
今後はもっと上手く書けるようにがんばります。