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Cぶれいく  作者: 才能ある暇人
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ープロローグー

割とありそうな設定してるかもしれませんが

楽しみたいと思っています。

     ープロローグー


 世界はすべてコードで構成されている。もちろん、物も人もすべてだ。


 コードとは英数字の羅列のことである。一見ランダムに見えるが

すべての万物はそれ自体を構成するためのコードにて自己証明となっている。

 

 これは、コードが起こしたひとつの物語である。



      アサギリ ユウ

 俺の名前は朝霧 夕。今は大学生の18歳だ。ちなみにスポーツ全般得意である。

ただし、普通の大学生ではない。普通じゃないってのは今から話そう。


 大学生になり、1ヶ月程経ったある日、考え事をしながら

大学構内を歩いていると、遠くから呼ばれていることに気づいた。


「おーい」


走って近づいてくるが、入学したてで正直まだ顔と名前が一致しない…。


「……誰だっけなぁ」


 ため息を付きながら、頭の後ろを掻いた。


 そうこうしているうちにそいつは近くまで来て、息を切らせながらも

笑顔で話しかけてくる。


「おーい、夕!今日ひま?」


 ん~。……ダメだっ!全然名前思い出せない。


 俺が名前を思い出せず、困り顔をしていると勘違いしたのか

そいつは、申し訳なさそうな顔をして続けて言ってきた。


「突然で悪かったな!なんか用事あるんだろ?」


 そう言われ俺が頷くと、そいつはまた誘うよ!と言って

颯爽と構内へ走っていった。


 用事は本当にあるのだが、名前を思い出せなかった罪悪感でため息をつきながら

とぼとぼ歩いて目的地へ向かう。


 <コード研究所>


「着いた」


 ここが俺の目的地<コード研究所>だ。俺みたいな一介の大学生なんかが

普通に入れるわけがないのだが、父が所長の関係で中に入るパスはもらっていた。

パスを機械へかざし中へ入る。そして、一直線に所長室、父さんのもとへいく。


コンコンとノックをし、入れっ!と言われ中へ入る。


「遅いぞ」


 俺がバツの悪そうな顔をしていると

父さんは不機嫌そうに、椅子に座りながら一方的に喋ってくる。


「まぁいい。すぐに実験に入るぞ。」


 言い訳もさせてもらえず、すぐに実験室へ向かう。

実験室は無機質な部屋で全面真っ白だ。目の前には机があり、その上にはなぜか

りんごが置いてある。そして、父さんは別室の窓からこちらに指示を与える。


 少し説明をしておくとここでは、無機物コードの実験を主に行っているが

それはあくまで表向きだ。裏では人体コードの解析及び改変をメインに

活動している。


 俺は父さんの息子として、幼い頃から被験者として携わっている。

そんな父さん達にも気づかれていないが、俺には

コード改変による産物があった。それは、<コードを直接書き換えられる>能力。


 本来コードとは専用の装置にて解析、それを改変するものだが…

俺にはその装置を通すことなくコードを改変できるのだ。


 だが、コードを変えようと思っても読み取りができなければ意味がない。

コードには意識的に触れるが、どこをどう変えたらいいのかわからないのだ。

それ故、特に話すこともなく秘密にしている。


 そんな事を思い出していると見慣れぬ少女が目の前にいた。


「や、やあ」


 可愛い少女だった。年の頃は16くらいかな?まだ幼さが残った顔に、胸もまだ

発展途上といった感じだ。そして何よりも印象に残ったのが銀髪のロングヘアだった。

 

 返事は返ってこない。それどころかそっぽを向かれている。

前言撤回!可愛くない!なんて一喜一憂していると父が説明を始めた。


「今回の実験は二人で行ってもらう!」


 突然の共同作業宣言で唖然とする。ちらりと少女を見るが無表情だ。

完全に興味がないようだ。


「具体的には何をするんですか?」


 気まづくなって、たまらず質問をした。


「まず、その少女はコードを目視で読み取れることがわかっている」


「えっ!?」


 驚きのあまりつい、声が大きくなってしまった。

こんな少女が、コードの読み取り?疑った顔で少女を見るがやはり無表情。


 父がコホンと咳払いをし、話を続ける。


「そして、お前がコードを改変できることもだ!」


「!?」


 バレてたのか…。なんとも言えぬ顔をしていると、父が説明を続けた。


「今から少女が、そのりんごのコードを読み解く。お前は少女の言われた通りにコードを改変しろ」 


 こくんと頷くと、少女が何かを言い始めた。

コードが少女によって解かれていく。その姿に見蕩れていたが、ハッと我に返り気構える。


 少女が無言になり、一言喋った。無表情で。


「読み解きました」


 そして、淡々と話し始めた。


「そこのあなた。今から改変すべきコードを教えますのでコードに触れながら聞いてください」


 俺は頷くと、りんごに向かって意識を集中し始めた。

だが少女は首を振りながら話してくる。


「違う。それじゃない。」


「えっりんごじゃないの?」


「そう。こっちのコードに触れて」


 そう言われ、少女と俺の間にある空間に触れる。

すると、触れた瞬間とてつもないコード量に圧倒される。


「こ、これはなに!?」


 驚いているところに少女は淡々と改変すべきコードを言い始めた。


「ちょっちょっと待ってよ」


「なに?これくらいも出来ないの?」


 年下の女の子に挑発され、まんまと挑発に乗っかった俺は

無我夢中に言われるがままのコード改変を行った。


 改変を行っている間、別室ではりんごの改変ではないと気づき

やめるよう警告していたらしいが、圧倒的コード量の改変に俺は何も聞こえていなかった。


……そして、ものの5分もせずにコードの書き換えが完了した。

完了した瞬間、一瞬で周りが暗闇となり。頭上は様々な英数字の羅列が覆っていた。

…そして、周りに羅列が走りはじめ、急に明るくなった。


ー目を開けたら、全く別の場所にいた。


 夕はまだ世界のコードを書き換えてしまったことに

気づいていないようだった。


読んでもらいありがとうございます。


次回は改変による新しい世界でのお話になります。


少女の名前も次回わかるとおもいます^^でわ。

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