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クレソン

作者: 雪つむじ

綺麗な所にしか生えていないと思っていたんだ。

実は、そんなでもないってことを今日知った。

クレソンを探しに行こう

最初はそんな思いつき

玄関の脇の自転車

近所を流れる小川

土手に咲く黄色い菜の花

散りかけの桜


名残惜しいという言葉には

まだ時間は物足りないばかりで

始まったばかりの季節を

自分の足で踏んでみたいと思って


たどり着いた小川は

思ったよりも春の汚れが過ぎていて

真っ白く濁って泡立った臭いが

吹きすさぶ花吹雪にまみれて

空の色を120%ほど閉じ込めて

遠心分離機にかけた水が流されている


湧き水の中に生えたクレソン

足下を通り抜けた水が

気持ちいい?なんて

ピチャピチャ笑いながら汚水に混ざって

流れていく様を

どういった命のやりとりで見つめているのか


テイクオフの前の微睡みを

汚れた水の中で過ごしている鴨の群れは

飛び立った後にどうやって

その水を振り払っているのかな


付け合わせ程度にしか思っていないんだろうな

飛び立った黄色い菜の花に

笑いがこみ上げた

もう少し、青臭い匂いがすると思ってた。


ありがとうございました。


21:55 部分的に改行訂正

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