陽子さんが、隔離世界でイタズラをしでかす理由
陽子さんが、隔離世界でイタズラをしでかす理由
陽子さんが、魂を招待する隔離世界は、とてつもなく素晴らしい。
そこは、いわゆる通常の物理法則が存在しない。
さらに、そこは、陽子さん以外誰も覗き見ることもできない。
よって、どんなプライベートなマル秘な体験であっても、誰かに咎められたり、否定されたりせずに、お望みのままに体験できてしまう。
まさに、プライベートユートピアである。
個々人対応型である。
かゆいところに手が届かない、、、というようなもどかしいことがない世界であった。
なんといっても、どんな体験をしようとも、誰からの否定想念も受けないということで、人気が高い。
そもそも陽子さんは、隔離世界では、犠牲者がいないので、
なんでもありを完全に認めている。
だから、唯一の管理者であり観察者でもある陽子さんに否定されることもない。
どんな願いも、どんとこいである。
リアル以上なリアルな体験がそこにはある。
しかも、限界がない。
隔離世界では、そこに参加した魂が想像できるあらゆる体験が、無限のバージョンでプライベートに体験できてしまう。
まあ、唯一のリスクといえば、時々、陽子さんが、何かのいたずらをしに遊びにくることがあるくらいだ。
いたずらといっても、茶目っ気のあるご愛嬌ないたずらだから大したリスクでもない。
逆にそうした陽子さんからのいたずらをほとんどの隔離世界に移送された魂たちは、心から愉しみにして待ち望んでいる有様である。
お父さんやお母さんや友人や上司や先生や神様や、、、から、そんなことしちゃだめ!とか怒られる心配がまったくない。
誰かからあーしろこーしろと言われることもない。
たまに、陽子さんのいたずらにつき合わされる以外は、、、、。
なぜ陽子さんは、いたずらをするのか聞いてみた魂からの報告では、
「だってさー、何でもすべて思うままになるっていうのも、つまんないでしょー、
やっぱり、たまには、予想外のことが起こらないと、つまらないじゃないー」
とか、宣われていたそうである。
つまり、陽子さんにすれば、サービスのつもりのようだ。
そして、実際に、ほとんどの魂が、そのいたずらを愉しみ待ち望んでいるのであった。
時に、空間が変形してしゃべったり、植物が、いきなり陽子さんを芽吹いたり、、、受話器が置いてあって、それに耳をすますと陽子さんのくだらないギャグが聞こえたり、、、いろいろ、そう、実に予想できないようなとんでもない、とてつもない想定外のことが起こるらしい。
そのいたずらのパターンがまったく読めないと噂されている。。。ああ、陽子さん。。。
こないだなど、とある魂が、0.1秒の間隔で、一分間、いろいろな陽子さんの隔離世界の強制旅行をさせられたらしい。。。
まあ、楽しかったらしいんだけど。。。
まったくいたずらのアイデアが尽きないなと思う。。。
「だってさー、いろんな世界を見せてあげないと、体験がマンネリになってつまんないでしょ」
という理由らしい。
サービス精神いっぱいの陽子さんだが、たまに、やめてくれとの嘆願を受けることもある。
陽子さんも完璧ではないらしい。。。魂は、皆、発展途上中なのよ、と陽子さんは、嘆願はたいていのは受け入れるが、基本的にいたずらは止める気がないらしい。。。
世界は、完成しないからこそ,面白いのだと。。。
さらなる成長へのチャレンジ精神いっぱいである。
陽子さんには、陽子さんの考えがあるらしい。
まあ、いたずらを、やめてくれという魂であっても、陽子さんの隔離世界を止めてくれとは言わない。
嘆願するすべての魂が、陽子さんが、隔離世界を止めることをちらつかせると、いっせいに嘆願を取り下げてしまう。
つまり、ちょっと嫌になるいたずらがあったとしても、陽子さんの隔離世界には、あきらかにメリットのほうが大きいのだろう。
そうした状況に、陽子さんの魂全体への理解と愛の深さを感じるのは、僕だけだろうか。。。
陽子さんの世界の魂たちは、いろいろな隊に自主的に参加したりもしている。
僕は、陽子さんに食べられ隊には、まだなっていないが、
陽子さんを見守り隊だ。
だが、陽子さんを知れば知るほどに、僕は陽子さんをめで隊になっても
いいかも、、、と思うことが多くなってきた。
いつか、僕も陽子さんに、食べられ隊になるのだろうか。。。
やばい、、、わくわくしてしまう、、、
いつまで見守り続けられるのか、、、自信がなくなってきている。
みなさんに、陽子さん情報を伝えられるのは、食べられ隊になるとできなくなる気がする。。。
僕は、この陽子さんの誘因力にどこまで耐えれるのだろうか。。。
そういうことで、、、陽子さんのとてつもない隔離世界情報でした。
ああ、はやく陽子さんの隔離世界に行きたい。。。ぼそ。。。
付録;0.1秒間隔の隔離世界いろいろ強制旅行体験談
いやー、あれはねえ、なんというか、すごかったよ。
飯食ってる時にね、こう、めまいがしたと思ったら、別の世界にいたんだ。
その瞬間、不思議なことに、俺は、その世界の概要や全体像を、瞬間で感じ取っていたんだよ。
例えば、そこに生息する生物とか、そこの世界法則とか、その世界の楽しみ方とか、リスクとか、、、そういうのが、瞬間で理解できたんだ。
一瞬で、その世界の説明案内を受けたみたいな感じだったな。
こう、世界には、それぞれ雰囲気とかあるだろ、そこが自分にあってるかどうか、、、直感的に感じ取れるというか、、、、そういう感じだったよ。
俺は、全部で600世界を強制旅行したわけだけど、そのうちの気に入った世界の
生物とか仕組みとか法則とか楽しみとかを、自分の隔離世界に取り込むことができるようになったんだ。
自分一人では、とうてい思いつきもしないことだったよ。
だから、ますます陽子さんにぞっこんになっちまったよ。
まあ、もともと、そうなんだけどさ。
次のいたずらが待ち遠しくてしょうがない。。。
なあ、今度陽子さんに会う機会があったら、いたずら依頼書を渡してくれねーかなあ。。。頼むよ。
陽子さんの隔離世界の取材中に、僕が、どっさりと陽子さんへのいたずら依頼書を抱え込むことになったのは、言うまでもない。
持ちきれねーよ、こんなに、、、くそったれ!
で、いたずら止めての嘆願書は、今回、わずかに一つだけだった。
その嘆願書は、強烈な引きこもりの魂からのものだ。
陽子さんは、強制的に引きこもりから引っ張りだしたらしい。
だが、、、僕には、その先どうなるのか、ほとんど予想がつく。
ほどなくして、その嘆願書は、引き下げられるだろう。
陽子さんに抗えた魂など見たことがない。
そして、、、皆、結局嬉しそうに陽子さんのいたずら依頼をする側になるのだ。
まったく、とてつもない陽子さんだよ。
僕には、とうていまねできないよ。
ああ、陽子さんが、アルプスの少女に化身してこっちにくる。。。
次は、どんないたずらなんだろう。。。
何がまっててごらんーだ、、、ああ、次の陽子さんのアクションが予測できない、、、
このどきどきわくわくの楽しみを一度味わうと、病みつきになるのがわかる。
いつも陽子さんは、僕の予想を上回る何かをしでかすのだ。
そして、僕を結果的に幸福にしてしまう。。。すごい能力だ。。。まいりましたわ。
脱帽白旗です。
あ、やめて、こちょばさないでー
まさか、こちょばしにくるとは、、、また、予測できなかった。。。
では、一句。
「世界が滅びそうになれば、、皆で陽子さんを召還すべし」