新聞ポスト
僕は何を思っていたんだろう、君に何も残した訳でも無いのに
君は笑顔を絶やさなかった
「君の心まで何センチメートルかかるんだろうね..」
第1話
新聞ポスト
あんまりとは言いがたいが僕が小学生時代、心が病んでいた時あの人と喧嘩をしてしまったあの時、僕は何もしてあげなかった僕の生きてきた11年間はなんのためにあったのかわからなくなってきた感じがした。
そんな僕も中学生で今では日に日にストレスがたまっていく日常だった、そんな自分を自分で変える事ができない自分は自暴自棄な少年になっていた、ただこの世界を生きているだけでなんもしていない、自分でも自覚していた事だった。自分の事さえわかない僕は夜、ただ街に照らされる街灯とか見ているだけでろくに宿題とかもしていなかった。そんな僕にさせたのがこの言葉
「君の心まで何センチメートルかかるんだろうね..」
この言葉が僕の人生全てを変えてしまった、君の遺伝子にたどり着く見たいに君は僕を探しているのだろうか。泣いているのだろうか。そんな妄想や幻想等を想像したり見てしまっている、僕は君を探すために、そして君に会うために新聞配達を始めた。
新聞配達を始めて2年が立ち僕も中学3年生になった、自分でも大人になったような気がしたからだ。
君を捜し出す勇気さえなくなってきて今では新聞配達に夢中になっている日々が続いていた、海もない都会のど真ん中でたたずむ君、そんな君を探す資金も溜まりとうとう僕は行く事を決意した、決意したのはもう探すと決めてから3年が経っていた頃だった。
準備も完了し高校生になった4月の半ば(なかば)、午後の6時半頃、学校から出て電車を見る、駅表はいつ見てもわからない。だが君が言っていた転校先の話を思い出す、それはまだ僕が小学生の頃。
「君ってどこに転校するの?」
と僕が質問すると君はやはり笑顔で
「筑西市立下館中学校だよ!」
と言っていた。僕はその言葉を頼りに電車の名前、降りる駅、乗り換える駅全てを調べメモした。
用意周到という満足感が僕を包み込み安心感を与えた。僕はその日友達に聞いてみた。
「なあ、お前ら茨城県って行った事あるか?」
と細々く聞くと2人は同時に言った、
「あるけど、何も無くないか」
と何もないという事を聞かされた。だが友達の1人がアドバイスを暮れた。
「お前の行くところなら、電車4本で済むだろ~、なんとかなるって」
と言われた。
そして当日、その日の午前中は晴れだったが午後の2時位から、雪になった。
その日は部活を休みすぐに駅に向かった、副都心線に乗り、終点の新宿駅まで行き新宿駅から宇都宮線で小山まで向かい水戸線で下館駅まで向かうという順序だった。
この日は凄い大雪で数メートル先は全く見えないほど雪が降っていた。しかし電車は予定通り通っていたためそんな事気にもしなかった。町並みは大宮駅を過ぎてから一気に建物がすくなくなり、それに伴い君がまっているのか、という不安がこみ上げてきた。そして順調に進んだと思ったその時、電車が急に止まった、そしたらアナウンスで、
「皆さま、大変申し訳ありませんが雪が多すぎて前に通れないため、しばらく停車致します、皆さまのご迷惑になる事をお許しください。」
と流れた。このアナウンスが流れた瞬間、とてつもない絶望感が僕を襲った。窓の外はしんしんとではなくざーざーと雪が降っていた。
そして1時間後、
「皆さま大変お待たせしました、等電車まもなく発車致します。」
という安心感あるアナウンスが流れてきた。そして10時48分、ようやく小山駅に着いた。もう駅に人気はなく、清掃員が掃除をしている姿しかなかった。
だが水戸線は正常に動いていた。電光掲示板も遅れた時間からすれば正常通りだ。
そして20分後一歩ようやく下館駅に着いた。ここも人気はなかった、駅員しかいないほとんど無人ホームのような状態だった、東京から4時間42分、長い時間をかけて着いたのだ。
が、
彼女の姿はなかった、彼女はとっくに家に帰っていた、僕はこの時に後悔してしまった。僕は何でこの日電車選んでしまったのか、そしてなぜこんな雪が降る事を予想しなかったのか、そんな事を思いながら僕は最終列車を駆使して自分の家がある、東京へ2時間で帰っていった。
真面目な作品です、真剣なコメントお待ちしています。