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決闘とはなんぞや

会話少なめで説明多めです

わりと真面目

そしてまだ始まらない決闘



学園の生徒達が私情において、争ったならば時にそれはただの喧嘩ではなくなる。各々の実力が抜きん出ている為に、大怪我、最悪は死んでしまう。


なので、その予防策として、生徒間の決闘がある。決闘で正当性を示すなり、ウサを晴らすなり好きにして、わだかまりは残すなとこいことなのだ。


学園の監視、指導の下で行われるものであるので、メルセナリー学園のシステム “インモータル” が使われる。


その名の通り、“インモータル” とは死なないためのシステムだ。実技で優秀な人材を殺す訳にはいかないので王国の粋を集めて作られたものだ。


具体的には生徒間の対人戦闘において、生徒達には不可視の特殊な膜がはられ、登録された武器を使えば、攻撃しても生徒自身に怪我はなく、膜に攻撃に値するダメージが与えられ、死に至るだけの攻撃が累積されると気絶にする。つまり、気絶するということは、現実ならば死んだということだ。


なので、生徒たちがもつ武器全てはあらかじめ “インモータル” に登録することが義務付けられており、これを破ると退学という非常に重い罰となっている。新しい武器を買ったりすると、まず登録しなければ使えないのだ。


これを使い行うので、決闘の許可は簡単におりる。教官一人の認可ですぐにでも行うことができるのだ。決闘に基本ルールは存在する。


一、教官の立ち会いのもと行うこと。

二、どちらかが気絶するまで、もしくは降参するまで。

三、勝った方が再度負けた方に決闘を申し込んではいけない。

四、負けた方は三度続けて決闘を申し込んではいけない。

五、勝った方は負けた方に常識の範囲内で命令ができる。


これを軸とし、追加で新たな条件をつけるのは、当事者双方の同意があれば自由に行える。




◇ ◇ ◇




場所は変わって第十八競技場。

ここは主に広範囲魔法の訓練の為に使われているところなので、広い。

そこにポツンと三人。


私こと、サラ・ハーミッド。

ストレスをぶつけまくるはずだったが、避けられてあまり当たらず、むしろ逆にストレスがたまってしまったので、絶賛不機嫌中。


教官こと、エドガー・イグランド。

私の攻撃をあえて受け止める度量もない器の小さい人物 (八つ当たり) 。


最後に、ブラコンこと、レイモンド・イグランド。

敬愛する兄に呼ばれて、ウキウキルンルンでやって来た兄馬鹿。


三者三様のテンションを見せながら、話し合いは始まる。


「そもそも決闘なんてするまでもなく、君の方が強いじゃん」

だから決闘なんてやめようよと言外に告げる。

「兄様が認めたんだ。そんなわけないだろう」

自己申告をまったく信用してもらえない。これほど確かな証言はないだろうに。

「それに、勝って欲しいわけじゃない。俺が納得したいだけだ」

これって、難しくない?

卑怯な手で勝ったり、適当に勝負に負けても意味ないってことでしょ。なんてめんどくさい。

「はー、勝負形式は?何でもありの一対一にする?」

大きく息を吐き出し、いろいろと諦める。

私が提案したのが、一般的な決闘スタイルである。武器も魔法も特に使用制限をかけずに、一番実戦に近い形で行うことだ。

「それでいい。ルールも基本ルール適用で問題ないか?」

「問題はないよ。じゃ、今すぐにでも始める?」

その為にわざわざここに呼びたしたんだから、できれば了承はして欲しい。

「ああ。とりあえず一時間で十分か?」

「うん」


“インモータル” の使用許可、そして自分の武器を揃えて戻ってくることをかんがえても一時間あれば十分だ。


教官?さっきから一言も喋らずに空気になっていると思ったら、眠そうにうつらうつらしているけど?ムカついたのでけっておいた。


誰のせいだと思っているのだ。





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