結婚してください!
「僕・・・僕と結婚してください!」
「無理よ。あなたとは結婚できないわ。」
「え・・・・」
僕は凍りついた。
僕と彼女は中学の同級生でそのころから交際している恋人だ。今まで大きな喧嘩はしたことはない。
交際していることを双方の両親につげたときには猛反対されたが、僕と彼女の真剣な説得により、最後には認めてくれた。今ではたまに家族全員で食事をすることもあるほど仲がいい。二人とも社会人となってある程度の収入も貯金もある。
もうそろそろ結婚適齢期なのでプロポーズした。プロポーズも晴れた日の昼間、公園のベンチでと、シチュエーションも悪くないはずだ。
それなのに・・・
「な・・・何で?」
「だって・・・」
彼女はあきれ顔だった。
「だって、あなた女じゃない。」
「あ・・・」