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予知夢♂
コンビニでコーヒーを買ってタクシーに戻る。
ちょうど予約が入った。
近所だ。この辺は学生が多い。
「受験生じゃなければいいな、この天気じゃ間に合わんぞ」
予感はしていたが女子高生が乗って来た。
「どちらまで」
「篠路大学までお願いします」
「受験生かい、大変だねこんなに荒れてたら間に合わんかもしれない」
「そうですか…」
出発しない事には始まらない、と向こうもに感じていただろう。タクシーを走らせる。
この時に予知夢か何か見ていたら、絶対に走らせなかっただろう。
くねくね曲がった小道に入った。