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勇者様は抑えられない!〜世界を救う勇者は好きに生きる〜  作者: ゆずリンゴ
第一章

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愛の力で街を救う

「よし、次の目的地は情熱の街ラブケーン!早速行こう」


「そういえば勇者様、これは魔王討伐の旅だけど移動魔法で魔王城って行けないのかしら?」


 装備を買いに勇者が移動魔法を使おうとした時、マネの指摘が入った。


「まぁ、できるけど道中色々な所で色々救わないとだからね!うん!別に楽しみたい訳じゃないよ!ほんとに!」


「流石お師匠!」


「違うわ、リウ。勇者様は欲に忠実なだけよ」


 ▶勇者一行はラブケーンへと一瞬で到着した。


「ふむふむ、良きかな良きかな」


 ラブケーンは暑い。熱くて暑い。道行く女の服装は露出が多く水着のようだ。それを見て勇者は興奮する。しかし街ゆく男の服面積がほぼ紐である故に相殺された。


「じゃあ装備揃えないとね」


「嫌な予感しかしないわ」


「お師匠が言うのなら!」


 そうして勇者一行が向かった装備屋だが防具は案の定と言うべきか露出の高いものばかりである。


「好きなの選んでいいよ!」


「お師匠太っ腹!」


「私は武器だけでいいわ……」


 ▶リウはドラゴングロウとハートビキニを装備した


 ▶マネは龍の爪を装備した


「装備自体は無駄に性能がいいのね」


「まぁ、愛と龍の街だから」


「龍!お師匠は龍に勝てますか!?」


「ウヘッ……まぁ、勇者だから勝てるね」


 勇者は一瞬顔が歪んだ。


「勇者ってすごいのね……あとリウ、その水着の上から何か羽織りなさい。獣に襲われかねないわ」


「獣?それならかかってこいです!修行になりますからね」


「リウ、貴方って純粋ね」


「……?えへへ」


 とても可愛いリウを見て、勇者らは武具屋を跡にした。


 外に出ると、何やら村が騒がしい。


「―――お、おい!龍が山から降りてきたぞ!」


 なんと頭にハートマークをつけたピンク色の龍が村に居る。とても大きい。だが村のものを壊してはいない。


「お師匠、ここは私が力試しに!」


 新たな装備を手にして力を試したがっているリウが龍の前に立ちはだかる。


「―――あ、ちょっと待っ……」


 そんなリウに勇者が待ったをかけようとしたが時すでに遅し。リウの攻撃が炸裂する。


「昇給拳、龍の型!」


 龍が天へ昇るのを形にしたような美しい一撃である―――が龍は無傷。むしろカウンターをくらってしまう。


 ▶媚龍びりゅうのブレス

 リウが興奮状態になった!


「あらあら……これは厄介ね。攻撃を貰うと興奮状態に陥るなんて」


「確かにこれはヤバイ!マネ、俺はリウの所に行くから1人で龍を―――」


「無理よ。勇者様、私を守りなさい」


「あ、あへぇ……お師匠……体が暑いれすぅ」


「ねぇやっぱ―――」


「だめよ」


 マネは勇者の方を向いていて油断していた。そんな時に媚龍は吐いた(ブレスを)。

 マネが興奮状態になった。


 ▶勇者も興奮状態になりそうだ


「くっ!マネまで興奮状態に!媚龍め、仕事しやがってこの野郎!」


 勇者はキレてしまいそうだ。

 しかしキレそうな勇者の前に、また別の龍が現れた。


「フゥーフゥー!」


「あっ、風龍じゃん」


 緑色で大きな羽を羽ばたかせた龍、風龍が降りてきたらしい。


「風龍!実はさ、怒った媚龍が―――」


 ▶勇者は風龍に事情を説明した


「フゥーフゥー」


「え、新入り女の子龍が人間に虐められてたから助けたのを浮気と勘違いされたって?」


 風龍は妻である媚龍に尻に敷かれるタイプであった。どこか弱気に勇者に言い訳している。


「ちゃんと説明しなよ」


「フゥ……」


「説明したけど納得してくれなくて家出した?」


「ふぅ……」


「そっか……元気出しなよ」


 風龍に勇者は同情が隠せない。


「いや、それは可哀想だけどもっと早く来てよ。被害出てるんだけど!」


 それはそうとして勇者は風龍にキレた。


「フゥ!フゥ!」


「え?普通に凹んだまま立ち直れなかった?……とりあえず媚龍持ち帰ってよ。俺も村の守り神に手は出したくないからさ」


「フゥ!フゥフ?」


「あぁ、そうだね初めましてだね」


「フウ!フフ」


 風龍は勇者に頭を下げた。


「うん、じゃあ元気でね!」


 そうして、風龍は平謝りの末に媚龍を連れて山へと帰った。


「……本当に風龍と媚龍の夫婦喧嘩は厄介だなぁ」


 勇者は納得したように頷いているが媚龍のブレスによって街の人々は興奮状態となってしまっている。まだ何も解決はしていないのだ。


「おーい、2人とも大丈夫ー?」


「身体が疼くわ……あぁん……勇者さまぁ……」


 マネが身体をくねられせる。妙に色っぽい。冷静さもないらしい。


「お師匠〜すきれすう〜」


 リウは純粋だった。勇者に抱きつくその姿は父親に甘える子供のようだ。

 しかしリウは勇者より1つ歳上である。


「あー宿屋……宿屋行こう!うん!不可抗力不可抗力」


 ▶勇者一行は宿屋で1夜を過ごした


 ―――翌朝。


「……勇者様、やったの?」


 マネは朝起きたベッドの上で顔を赤くしている。 勇者はそんなマネに真面目な顔で答える。


「やってない」

「本当に?」

「やってないです」


 そこに勇者の隣で寝ていたらしいリウも起きたばかりのぼんやりとした表情のまま会話に参加する。


「お師匠……やったんですか?」

「やってないです」

「お師匠、やりたくないんですか?」


 ▶リウは勇者に誘惑を使った


「眠気覚ましに……修行(修行)やろっか」

「はい!」


 ▶勇者とリウは修行した

 リウのレベルが上がった


「勇者様、次の街はどうするの?」


「次、とりあえずここで2日くらい休んでからバニーの街でいい?」


「お好きにどうぞ」


「お師匠、また修行つけてくださいね」


「うーん……どうだろう」


 情熱の街でのいざこざを得て成長した勇者一行の冒険はまだまだたくさん続く。

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