勇者アレン(2)
「あぁん?なんだオメェら!こんなところにおガキ野郎がお2人とか似合わねぇんだよ!大人しくお家で楽しく遊んでな!」
酒場へ訪れると、ガラの悪い連中がたくさん。……そんな獣の巣窟とも言えるような場所に入った結果、俺は世紀末ヘアーの男に早速絡まれてしまった。
……怖いなぁ。こんなマジモンの奴になんて地球でも絡まれたことないよ。
「えっと、そのぉ、魔王討伐のメンバーを今集めててですねぇ、はい」
「そうか、寝言は寝て言った方がいいぜ。お前みてぇなお子ちゃまには厳しいだろうよぉ!長生きした方がお前の家族も喜ぶだろうしなぁ」
……ムカッ、この勇者様をお子ちゃま扱いだと?
「こちとら勇者なんだが?お前ごときワンパンだが?片手で余裕なんだが?なに、やるか?おぉん?」
アレン殺法その1、「まだ本気出してないだけでやろうと思えばお前ごとき1発だが」
これを喰らった相手はその威圧だけで土下座をして許しを乞うことになる。
前世でも似たようなことをやったことはあるが成功したことは無い。
「おい、お子様野郎、喧嘩売ってんのか?」
またしても意味が無い!
「お、おん!お前なんてボコボコにしてやんよぉ」
「お待ちください。お2人とも争い事なんていけません。同じ人間同士でそのような事をするのは神に使える者として見過ごせません」
俺と男の間にシスターちゃんが割って入ってくる。
どうやら俺のことを心配してくれている様だ。だけど俺にも引くに引けない事情というのが出来てしまった。
ここで逃げれば俺がダサいヤツみたいになる。
「俺はお前なんかに負けない!やるったらやるんだよお!」
▶なんやかんやあって、2人は決闘することになった。
(ガヤガヤ、 わいわい)
「お子様よ…、恥かく準備はできたか?」
くそぉ、なんか上の服だけ脱ぎやがって。
腹筋割れてるしかっこいいのやめろよ!
俺だって脱いでやるさ。腹筋には腹筋だ。
―――俺は上の服を脱いだ。
あれ、なんか意外と俺の身体引き締まってるわ。バキバキってかかっこいい……。
「負けないが?(キリッ)」
(カァン!)
▶ゴングが鳴った
「おらぁぁぁあ!」
▶世紀末aのパンチ
しかし、アレンには効かない
「効かないが?」
え、マジで痛くも痒くもないわ。弱い……いや、違う。俺が強いんだ。
行くぜ!超本気技!これが俺の最強だァ!
▶アレンのアルティメットウルトラスーパーノヴァ
世紀末aは倒れた
世紀末aの世紀末ヘアーがお亡くなりになった
「「「う、うぉぉぉぉ!強ぇぇぇぇぇ!」」」
俺の最強一撃必殺を見た観客が何やら沸いているな。皆俺の方に注目している。
え、また俺なんかやっちゃいました?
───この後、色々あって、なんか舎弟にしてくださいとか言われたけど断った笑。
◇
「先程の力……勇者様というのは嘘では無かったのですね」
宿屋を出た俺たち。シスターちゃんがオドオドとしながらそんな事を聞いてきた。カッコイイとこ見たから緊張しちゃってるのかな?
「へ、へへへ。まぁ俺って世界を救う勇者なんだよね。カッコイイでしょ?」
「あの、良ければ私の事を旅へと連れて行ってくれませんか?」
ktkr。
「はい、よろこんで!」
「ありがとうございます……勇者様。私はフィリアと申します。これからよろしくお願いしますね」
「フ、フィリアちゃん。よ、よろしくね」
ふへへ。
「はい、それでは1度教会へ戻りましょうか。旅に出るに当たって、神父様へ挨拶をしなければならないので」
神父様?
▶教会に移動した
「ア、フィリムオカエリ、ソレニ、サキホドノカタモ」
なんだこのおっさん声小さ……ってか、もしかしてさっきもいた説ある?
神父、と言われる男性は身長2m程の人物だ。……こんなにも大きいのに何故か影がうすい。
「神父様、私はこれより…勇者である、このお方と共に魔王討伐の旅へと向かいたいと思っています」
「エ、ホントウデスカ?マサカフィリア、アナタ」
「……神父様、申し訳ありません。しかしこれは私が望むことなのです」
なんだろうか、とても真面目なやり取りが行われている気がする。その中身を俺は詳しく知りたいと思った。しかし俺は空気を読める男。
そんなことはしないんだぜ。
「ワタシハシンパイデス」
「いえ神父様!大丈夫です。俺がフィリアさんの事を守るので!安心してください!なにせ俺……勇者ですから!(ドヤッ)」
「エ-ト、……ソウ、デスカ…ソノ、アナタハ…ハイ、フィリムノコト、タノミマシタ」
▶フィリアが仲間になった
◇
あー、俺TUEEEE!まじきもTEEEEEE!
なんか冒険に出て1週間くらい経ったけどエロエロの店で会った四天王のヤー?とか、闘技場でのワンとかいう奴らもワンパンだった。
もしかしなくてもこの世界で俺って最強なんじゃね?
いやぁ、異世界って最高っすわ。
聖剣を片手に魔物を一撃で粉砕していく……マジで俺主人公してる。
魔法もイメージするだけでいい感じに使えるのもいいね。万能感が半端ない。
……ただ、足りない。何が足りないかって女が足りない。
俺は今、異世界の定番である美少女ハーレムを求めているのだ。
しかし今のメンバーは、シスターのフィリア、元奴隷のアレシア(自分で名付けた)のたった2人。
ハーレムと呼ぶにはあまりにも数が少ない。
ということで俺は新たなるメンバーを探すことに決め、旅を続ける。




