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勇者様は抑えられない!〜世界を救う勇者は好きに生きる〜  作者: ゆずリンゴ
第2章

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終わらない(4)

「いい装備が沢山買えた!」


「うん、そうだね」


 お金も沢山あったし、装備はいいものが揃ってるし、あの騒動関係で会計で値引きをして貰えるということで色々と買ってしまった。


 ビルさんはどこかに行ったきり中々戻って来なかったか装備を適当に買ってみたけど、今どこにいるんだろうか?


 とりあえず街を歩いてみてビルさんが居そうな所を探そうかな。


『愛の集まる情熱の店♡』


 歩いているとピンクの看板のお店が目に入る。

 ……ここは、無いな。

 流石に大人のお店にいるわけがね。



「勇者、ビル……ここにいるよ」


「まさか、いるわけ」


「目の前にいる」


 ▶大きな黒い袋に逆さに入れられ足が飛び出した何かがある


 この人は……。


「ビルさん、何やってたんですか」


 助けたのはいいけど、この人の状態は全裸だし、正直に隣を歩きたく無い。


「ボッタクリにあったんだよォ!可愛い子が沢山いるからって誘われて入ったら金絞り取られて無一文になったら袋詰めだ!」


「ボッタクリですか?」


「あぁ!ちょっと体をちょん!ってやっただけなんだよ、そこに宝があった。だから俺は触れた。そしたら払えない額のお金要求されてよォ……」


「ビル、さいてい」


「流石にこれはちょっと……どうかしてます。ビルさんが」


 ▶勇者とフィリは軽蔑の眼差しを向けている


「そんな目で見るなよォ!」


 この人、今までどうやって生きてきたんだ。


 ◇


「とりあえず新しい装備買ってきたので着てください……武器はダガー買ってきました」


「おお!あったけぇ、あったけぇ。持つべき物は仲間だなぁ」


 ……仲間、仲間か。


「ちなみに勇者様これからどうすんだ?」


「強くなるために魔物を倒そうかなと」


「うん。強く……ならないと」


「そうだよなぁ。じゃああの草原に戻らないとか」


「はい」


 ▶勇者一行は情熱の街ラブケーンを後にした


「魔物いないなぁ」


 戻ったのはいいけど、ビルさんの言う通り草原は魔物の声より風の通る音の方がよく聞こえる程。


「媚龍の影響が、なくなったから」


「……いや、もう少ししたらなんかいるっぽいぞ!」


「ビルさんの地図って便利ですよね……魔物がいるかも分かるなんて」


「いや、索敵は俺のスキルだ!」


「……索敵スキルは凄いですね」


「おうよ!んで……あ、あいつだな!」


『キュキュ!』


 ▶スッライム?が現れた


「え、こんなところにスッライムが」


 スッライムは最初の平和な草原から出る前に他の魔物にやられるからこんな街まで辿りつかないと思ってたけど……。


『キュキュ!』


 ▶スッライムの攻撃

 電撃を勇者に落とした

 勇者の身体にビリッときた


 スッライムが魔法を!?


 ▶勇者の攻撃

 剣を振り下ろす

 しかし、スッライム?には当たらない


「はやっ」


 この速いスッライム見たことあるような……?


 ▶フィリの攻撃

 火球を放つ

 しかし、スッライム?には当たらない


「おいおい、この速さボブのペットか何かよ……。じゃあこれでどうだ!」


 ▶ビルのビリビリトラップ

 スッライム?は消滅した


「お、かかったな!ってかこれ動き止める用なのに倒せちまった。……なんだ、力が漲るぜ!」


 スッライムを倒して力が……?

 この特殊なスッライムは凄いエネルギーを溜め込んでいるのか?なら、倒してみたい。


「ビルさん、今の魔物って他にもいませんか?」


「うーん……お、あの草むらにいるっぽいぞ!」


 本当だ、見つけた!……とりあえず、息を殺して近づいて───今だ!


 ▶勇者の隙をついた攻撃

 スッライム?は消滅した

 

「倒せた!それに凄い力が」


 このスッライムを沢山倒せれば……!


「……だけど、もう居ないっぽいぞ。うーん珍しい魔物なんだな」


 そうか、あのスッライムが沢山いる草原で1回しか見たことないくらいだから。


 ───それから、道中ではピンク草の魔物としか出くわすことなく僕達は再び雪の森のある場所へと来ていた。


「開けユキユキ」


「う、うぉー!すげぇ!なんかすげぇ!」


「うん、とても……きれい」


 2回目の雪の森。……うん、森の様子から見るにまだ四天王の襲撃は来ていないみたいだ。


『―――おい!なぜここに人間がいる!』


 あ、雪の精霊様だ。


「えーと、水の精霊様からここを通ると魔王城に近いと言われたので来ました」


「勇者……そうか。ならば通ることを許可してやる」


「いや、その前に言わないといけないことがあるんです」


「言わないといけないことぉ?まぁ、聞いてやらんのとないけどな、早く済ませろよな」


「はい、実はもうすぐ四天王がこの森に来て襲ってくるんです」


「……ぷぷっ!そんなことありえないぜ!森はこの俺の結界によって守られてるからたとえどんな魔物であろうと入れないんだよ!」


 ……そういえば、前回もそんなことを言っていたな。けど、事実襲撃にあったんだ。


「それが、本当にくるんです!それで森が燃やされて」


「人間、笑えない冗談はやめろ」


「勇者の言ってること、本当」


「そうだ!こいつは実際に襲撃を体験してるんだよ!」


 フィリ、ビルさんも……。


「はっ、バカバカしいな」


 でも、そうだよな。会ったばかりの人間の言葉なんて信じて貰えないか。


(グワァン!)


 ……!まただ。あの時と同じで空間に急に穴が開いた。


「我こそは四天王最強のメラン」


「―――あ、俺ちゃんもいるよー?前はよくもやってくれたよねぇ」


 ▶追憶のメランが現れた

 ▶瞬速のボブが現れた


 ……来てしまった。


「なんで魔物が入れて……おい人間、お前が手引きしたんだろ!」


「違います!そんなことより敵に集中してください!」


「なになに?仲間割れ?そんなんゆっくりしてる暇あるわけぇ?」


 ボブの攻撃

 猛ダッシュの勢いのままビルを思い切り蹴りあげた

 ビルが吹き飛ばされた


「おえっ……なんで俺ばっか狙うんだよぉ」


「恨みあるからねぇ!安心しろよぉ!早く息の根止めてやるからぁ!」


 あぁ、ビルさんが……でもボブよりもヤバいやつが目の前にいるからあっちにはいけない。


「……こちらも早々にかたを付けるとしよウ」


「させない!」


 ▶勇者の攻撃

 剣に水魔法を纏わせた一太刀を振るう

 しかしメランは気にしていないようだ


「弱いナ。いや、我が強いのカ?」


「……油断大敵、だよ」


「ナ」


 ▶フィリの攻撃

 大地に亀裂を起こした

 メランは地の底に落ちた


「お、おい!森の大地を壊すな!」


「精霊様、今はそんなこと言ってる暇はないんです!敵は強い」


「お前、この自然の大切さを分かっていないな!」


 う、口喧嘩なんてしたい訳じゃないのに。


「───燃えろ」


 メランの攻撃

 <終焉の焔>

 森は焦土と化した


 ―――え。は、なんでメランが目の前に戻って。


「あ……森が……森がぁ!!」


「誰も死んでいないカ。まだ力が馴染んでいないようだナ」


 ダメだ。まだ、力に差がありすぎる。勝てない。


「───う、うぁぁぁあぁぁ」


 ▶雪の精霊は暴走している

 絶対零度が周りを包む

 ビルが凍った

 ボブが凍った

 フィリが凍った

 辺りは凍った


 ……え?


「これが……精霊の全力、いや、それすら超えた力だナ」


「お前はここにいる精霊を殺した!……もう、躊躇はしていられない。全てをもってお前を排除する」


 ▶雪の精霊の攻撃

 悲痛なる叫びと共に幾多の氷塊がメランへと降りそそぐ

 メランは大きく負傷した


「……これが最強の精霊。危険だナ。ならばこちらも相応のものを見せてやろウ」


「うるさいっ!死ねっ!消えろ!」


「称えているのに冷たいナ。……楽しめたゾ」


 ▶メランの追憶の炎

 雪の精霊の動きが止まった


 ……なんだ、急に精霊様の動きが止まった。何が起こった、メランは何をしたんだ。


「なんだ、まだ生きた物がいたカ」


「……」


 動けない。敵が近づいてきているのに……もう動く気力すらないんだ。


「弱者だナ。まぁいイ」


 僕は、守れなかった。

 また……ナニモデキナカッタ。


「今、息の根を止めてやル」


 ▶メランの攻撃

 勇者は燃え尽きた


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