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【書籍重版】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく
第五章

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681.今日は何したの?

 さらに意外な意見ももらった。この世界では「食べ物を粗末にしない」という考え方はあるものの「食べ物で遊ばない」という教えはない。食べずに捨てる行為は貴族であっても厭うため、食べ残しを使用人に与えるのもここからきていた。


 でも、『食べ物で遊ぶ考え』そのものがないの。遊び道具は遊び道具、食べ物は食べ物、完全に分けて考えられてきた。私の言葉にリリー達が首を傾げた気がしたのは、不思議に思ったからなのね。


「本当に君は素晴らしい」


 得難い妻だと大絶賛されたら、照れてしまうわ。だって前世の知識であって、私が発案者ではないんだもの。だから、たまたま出会った商人からの知識と誤魔化した。本から……と言いかけたけれど、ヘンリック様はその本を探しそうなんだもの。


 最後は春祭りのことだけれど、子供達はお腹がいっぱいで眠そう。先に今日のおさらいをしましょうね。


「今日何をしたのか、お菓子のこと以外をお父様に教えて頂戴。ローズ」


 先にローズを指名したのは、最初に寝そうだから。うとうと船を漕いでいたローズは、目を擦りながら欠伸を一つした。


「んと、にぇこ……した」


 猫? 猫と遊んだ記憶はないけれど、どこで拾った話かしらね。そこで力尽きて眠ってしまったので、これ以上尋ねることもできない。ヘンリック様がくすっと笑い、抱き上げてマーサに渡した。最近は胡坐を掻くのが上手になったのよ。足も痺れないみたい。


「ねこ?」


 レオンが首を傾げる。目がとろんとし始めて、こっちも寝ちゃいそう。


「レオンのお話が聞きたいわ」


「お菓子して、お絵かき……した」


 ふとそこで思い出す。そう言えば、レオンが描いた絵を「猫かしら?」と思って見たのよ。ツノが生えていたけれど……もしかしたらツノじゃないかも? それならローズが伝えたかったのは、お兄ちゃんが猫の絵を描いた、だわ。


「そうね、可愛い……絵だったわ。ローズもぐるぐるした絵を描いたの。あとで見てあげてね」


「それは楽しみだ」


 ヘンリック様が私の隣に座る。「見てあげてね、あなた」と言いたいけれど、やっぱり人の目があると恥ずかしいのよ。照れながら頬を両手で包んだ。


「ラルフは?」


「僕も絵を描きました。褒めてもらえて嬉しかったです……レオン、寝ちゃいそう?」


「ううん」


 返事は立派だけれど、半分寝ているわ。うとうとと頭が縦に揺れて、時々体が横に傾くの。子供のバランス感覚って優れていて、ぎりぎり倒れる直前で持ち堪えたり、持ち直したり。大人になったら簡単に倒れちゃうわ。


 リリーが促し、二人は挨拶して部屋を出た。ユリアーナに話を聞いたら、彼女は刺繍をしていたらしい。ユリアンの話が出たから、彼のネクタイとハンカチを作るとか。春祭りの話まで、できなかったわ。寝室で聞いてもらいましょう。

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