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【書籍重版】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します【コミカライズ進行中】  作者: 綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢をよろしく
第五章

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601.悪いのは俺だろうな ***SIDEヘンリック

あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!!_( _*´ ꒳ `*)_

********************

 玄関で馬から飛び降り、慌てて手綱を掴む侍従が口を開くより早く。玄関扉を自ら開いた。固まるフランクに「アマーリアは?」と尋ねるも、驚きすぎて動けない様子。仕方ないので放置して奥へ進んだ。


 通常は居住区域を二階に置くのが、貴族の屋敷だ。しかしこの屋敷では部屋が余るほど広いことも手伝い、アマーリアの意見で一階に私的スペースが並ぶ。子供達が階段を上り下りすることは危険であり、安全面を優先した結果だ。


 夫婦の寝室も一階にあり、その扉に手をかけて開いた。やや乱暴だったが、上質な建具は文句も言わずに()える。


「旦那様!」


 侍女長イルゼの声に頷くも、視線はベッドの上に固定された。投げ出された腕はいつもより白く見えるし、倒れて横にしたせいか編んでいない金髪が散らかっている。駆け寄って膝をつき、アマーリアの顔色を確認する。やや赤い。発熱だろうか。


「ヘン、リック……様?」


「ああ。大丈夫か、アマーリアが倒れたと聞いて……」


 急いで駆けつけたと続ける予定だったが、イルゼが噴き出した。後ろの侍女達も複雑そうな顔をしているから、笑うのを耐えているようだ。なぜ?


「あの……腰が抜けて、その……立てなかったのです。騒ぎが大きくて、申し訳ありません」


 困ったような顔で告げるアマーリアをじっくり見て、周囲の緊迫感のない様子を確かめ、安堵の息が抜けた。体中の力を道連れにしたようで、崩れるように絨毯に座り込む。


「旦那様、椅子をどうぞ」


 イルゼに勧められ、このままではアマーリアの顔が見えないと起き上がる。椅子に浅く腰かけた俺の膝に、小さな手が触れた。


「おと、たま? おひじゃ」


 膝に乗りたいと叩くローズを抱き上げ、膝に座らせる。よく見れば、ベッドの向こう側にレオンとランドルフもいた。全然視界に入らなかったぞ。踏んだり蹴ったりしなくてよかった。うっかりぶつかったら、あの勢いではケガをさせたかもしれん。


 膝の上のローズはもぞもぞと落ち着きなく、いきなり腹を蹴飛ばした。


「ぐっ……」


「おかぁ、しゃま!」


 悲しいが、俺の膝が目当てではなかったようだ。アマーリアのいるベッドへ乗るのに、ちょうどいい足場だったのだろう。父親の愛情はなかなか届かないものらしい。普段から一緒にいるうえ、母親は子供にとって特別な存在だと聞いている。仕方ないが、少しばかり辛い。


「お父様、お母様は……へぇきです」


「そうだな、ありがとう。レオン」


 励ますように掛けられた息子の声にお礼を言い、事情をよく聞いた。倒れた時の話と、車椅子で移動したことも。やはりあれか、昨夜張り切りすぎたのが原因だ。申し訳ないと頭を下げるのは、アマーリアではなく俺のほうだ。


 だが、謝罪を口にする前に「子供達の前なので」と止められてしまった。今夜中に謝れるだろうか。レオンもローズも……たぶんランドルフも、アマーリアのそばを離れない気がした。

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― 新着の感想 ―
今年も楽しく拝読させていただきますm(_ _)m ヘンリック様…割とそっちの方は暴走気味なのでこれを機会にもう少し大人の余裕を持ってくれたらなって思います(*´ω`*) 愛が溢れちゃうんだけどね(…
ローズちゃん、ナイス! ヘンリックさんは、いつ謝れるのかw 子供達の前で下手なこと言ったら…お説教!確定!まだセーフだろうけどw 子供達には不調、隠せなかった!
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