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僕らは浅瀬で恋をする  作者: 秋乃しん
85/197

君と探す夏

新章です。


こっからこっから


 自分の部屋。勉強机に向かって独り。学校から出された夏休みの宿題というものに、無心にも取り掛かっている。


「ねえー!宿題ってなにー?私が出来るわけないじゃん!私たちなんでこんなことさせられてるの!」


あー、そうだ。一人じゃなかったな。


「なら答案用紙見て進めればいいだろう?」


「はあー?何も考えないで答えわかっちゃったら意味ないじゃん!楽しくない!」


「宿題を楽しもうとする奴は初めて見たよ」


「違う!教えてって言ってるの!」


「嫌だよ、なんで僕が結菜に教えないといけないんだよ」


「だって人間に成ったばかりなんだから!なんもわからないよ!」


進まない宿題に嫌気がさす。

独りならそんな事もなかったし、独りならもう数学の宿題は終わっていた。

君が来てから思うようにいかないことばかりだ。

どうして僕は、こんなことを望んでいたんだろう。


「進藤が疑ってたよ、結菜のこと」


手を止めて、天井をじっと見ながらつまらないことを君に聞く。


「なんのことかな?私何かしたかしら?」


「前のことに決まってんだろ!」


惚ける君に面白おかしく突っ込んだ。




よろしくお願いします

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