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9話 ダンジョンを進もう

「ウ、ウミ・・・落ち着いたか?」

「うん・・・」

なんとか2人とも落ち着いた。正確には俺はウミが離れてくれたことで落ち着いた。

足下が見えないので、2人で恐る恐る進んでいくと、やがて壁に松明が付き始めた。

横でウミがほっとした様子で松明を見ている。明るいに越したことはないし、俺も嬉しい。

「!アマネ、敵」

「はいよ」

【ラビリンスゴブリン LV15】

ん、草原のゴブリンよりレベル高いな。

見た目もちょっと豪華になってる気がする。剣とか。

「【ファイア・アロー】【ファイア】」

先制攻撃。ゴブリンのHPが、一気に4割まで減った。

「【アイス・バレット】」

ウミの魔法でたたみかけて、ゴブリンのHPは0に。

「ナイス連携ー」

「ん、そっちも」

しばらく似たようなモンスターばかり倒していたとき、”やつ”は現れた。

「ん?ウミ、あれって・・・」

「え?・・・ヒッ!?」

【ゴースト LV15】【ゴーストLV16】

透き通った人・・・日本風に言うなら、幽霊か。それが、2体いた。

・・・ウミ、幽霊苦手なんだよなぁ・・・・・

「ア、アマネ・・・・なんとかして・・・!」

杖を持ってない方の腕にしがみつかれている。集中しろ集中しろ・・・

「【ファイア】【ファイア・アロー】」

まずは詠唱時間がほとんどない魔法2つで、1番レベルの低いゴーストを撃破。

「ウ、ウミ!何でも良いから、なにか魔法を撃ってくれ!」

「わ、分かった・・・【フローズン】」

「ナイス!【ファイア・バレット】」

ウミの魔法はすぐに発動したということは、あれがレベル1の魔法か。

今の攻撃で、もう1体も撃破した。

「お、終わった・・・?」

「ああ。ウミ、ナイス魔法だったぞ」

「・・・ありがと」

ゴーストとの戦闘以来モンスターと遭遇することはなく、扉がついた大きな部屋まで進むことができた。

多分、ここがボス部屋なんだろうな。

「ウミ、準備は良いか?」

「もちろん。そっちこそ大丈夫?」

答えは決まっている。

「大丈夫だ、問題ない」

「それ、逆に不安になるんだけど・・・」

決して死亡フラグではない。断じて。

「それじゃあ、行くぞ!」

扉を押して開ける。そして、少し進むとモンスターが現れた。

【ラビリンス・ゴブリンキング LV28】

でっっっか。俺の3倍くらいあるぞ。

「【フローズン】【アイス・バレット】・・・アマネ、12秒稼いで」

「分かった!!【ファイア】」

ファーストアタックで敵意(ヘイト)はウミに向いているため、レベル1の魔法1発だけでは

時間を稼げない。だから、

「【ファイア・バレット】【ファイア・アロー】」

詠唱時間、終・了!

「【インフェルノ】!」

ついさっき手に入った、火属性レベル5の魔法。威力・MP消費・詠唱時間全てにおいて、

火魔法の中で最大。キングゴブリンのHPが、今までの攻撃で6割をきった。

・・・12秒経った。

「ん、アマネ、ナイス。【フローズン】【アイス・アロー】【アイスバレット】」

HP、残り2割。

「【ブリザード】」

瞬間、キングゴブリンの体が氷に覆われた。

HP、残り0割。

キングゴブリンは粉々に散って、消滅した。

【レベルが20になりました】

「ナイスー!」

「アマネが時間を稼いでくれたおかげ。ありがとう」

レベルも凄い上がったし、このダンジョンに挑んで良かったな!!

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