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約百二人暮らしになりました。
花の家の前は、子供がいないように静かだった。
「この先、うるさいかもしれないから気を付けてね」
桜はそっとドアを開ける。そこには思いもしない光景があった。ものは投げられ、散らかっていて、キッチンは調味料や粉が床に振り撒かれている。
「嘘でしょ~~~!!」
花奈は思わず、大きな声で叫んでしまった。
「お、お姉さん、ごめんね?」
「これは講習会行きだね…」
「お姉さん達、怒るの?それは怖いよ…」
「だけど~…」
子供の潤う瞳にうっとりしてしまう。
「お、怒らないよ?ただ教えるだけ!」
…桜は子供達の可愛さに負けてしまったようだ。
「みんな集まって~!!」
花奈はベルを鳴らして和室に子供達を呼ぶ。
「全員…よし」
どうやら講習会が始まるようだ。
今回短いです(^_^;