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爆縮と体温の機知(2)

初めからあるエポック

二股の雲

真ん中に鳥が飛び

電線越しの視界を

斜めに滑空して行く

確定の雨に

折り畳み傘を取り出すが

面倒になって濡れ歩く

物体の運動に

抗うことは無い


浸透してくる冷たさに

気づかぬように歩く

休んだら見てしまう

止まったら聴いてしまう

そんな話と同じだからだ

身体が温かになるように

行動している内は

麻痺して分からなくなる

冷たさを理解しながら

理解しないことが

可能になるのだ


真っ直ぐに歩いて

結局は

斜めに進んでいる

目を閉じて歩いても

何も聞かずに歩いても

同じになるなら

それが生まれ持った物

価値なんて無い

それがオリジナルだ

意味なんて無い

それがオリジナルだ

無い物を作るから

場所になる


的確な返答に嫌悪するなら

嫌悪した者は差別主義者である


夕方の紫色に

隙間があるから

あの空間は

人を惑わすのだろう

烏が鳴き止む瞬間の

よく分からない時間は

沈む太陽の裏側に

夜では無い空間があることを

知らせてくるのだ

ただの黒では無い

ただの黒に見えるだけで

捕まえられてしまいそうな

穏やかさがある


鍵の音が

フロア内に

一つ二つ三つ

被った音に重なって

被らない物語のドアが開く

真っ暗な部屋

真っ暗な部屋

明るい部屋

並ぶ話に人となり

先の話は分からない

先に居るとも考えない

残った理由に

保証の無い物が

絡み付くのなら

切り取れるだけ切り取る


斜めに歩いて

結局は

真っ直ぐだと思った

誰に合わせるか

考えても

自分に合わせるか

考えても

違和感があるなら

それが生まれ持った物

正義なんて無い

それがオリジナルだ

悪なんて無い

それがオリジナルだ

無い物を作るから

場所になる


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