表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼が見た景色  作者: 雲川千尋
1/2

~プロローグ~

 どうしてこんなに早く目覚めたのだろう。まだ雨の匂いが残るベランダを眺めていた。夏が始まったとはいえ午前四時はまだ暗く、一日を迎えるには随分と早い気がした。いつもであればまた目をつぶるのであろうが、その日はすぐに身体を起こした。眠くはない。目が冴えわたっているという訳ではない。ただ毎朝感じるあの気怠さと頭の重さがない。昨晩の酒の量を減らしたためだろうか。いや、そんなことはどうでもいい。昨日やり残したことの続きをしよう。一言にやり残したこととは言ってもそれはあまりには途方もなく、到底朝の数時間で終わるようなものでもないのだが。逃げるのだ、この国から。この世界から。

  






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ