天国での記憶
天国での最後の仕事のあと
「お疲れ様でした、これまでご苦労様、これであなたも転生して新たな人生をおくれますよ」
部長(上級天使)のマグノリアさんから辞令を渡された。
死んでから結構な時間をここで働いていたので、さびしくもあるがこれからの人生にわくわくする。
いやまあねえ、いろんな危険な任務とかありましたよ。
グロ耐性や悪への耐性もつきましたし、スリル満点ではありましたが、、いかんせん神様の使徒ですから
清くて高潔でいないとならないわけです。
もう禅寺で修行のようなもんです。
そういうのが好きな人(同僚にいますわ)にはいいけど、やっぱ自由ってのに憧れるもんですよ。
俺は妖精通り越して神様の使徒ですけど、やっぱ一回は女の子といちゃいちゃした人生送りたいんです。
「で、今回の転生のご褒美としての異世界選択とか、能力の選択とかの希望を出してもらったわけですが、、、」
マグノリアさんがじろりと俺の顔を見た。
「えーっと、生まれるのは裕福な貴族か平民、記憶継続、イケメン希望、勇者の能力持ちで、MPはその世界で最高値、ラッキー度最高、金運最高、回復魔法に、攻撃魔法に、防衛魔法もチート希望、、って、その上空間魔法と、時間操作魔法で、ハーレム希望、魅了の天性能力ありで、頭脳も演算能力が二重にできて、エルフのように長生きできて、、、あきれますね」
「はははは、、いや希望ですよ希望」
うーん我ながら欲張りすぎるかとは思った。
「今回は会長(神様)や社長(天使長様)がなるべくかなえてやれとおっしゃるので、一応ある程度はかなえますが、世界とのバランスが破壊されるチートさは認められませんから、こちらで調整してます。また時間や空間魔法は会長(神様)の領域に抵触するのでまったくダメです。あとは希望にそって少しだけを提供します」
「あ、ありがとうございます」
しまった、的を絞ってハーレム一択がよかったのか!しかし、その一択がいいだせない!チェリーなんだもん。
「庶務へ行って手続きしてください。そのあと転生課で許可書を貰えば転生できますから、準備しなさい。お疲れ様。いい人生を全うしてください」
そういってマグノリアさんは、俺をハグしてくれた。
天使なのに、鬼のような厳しさでアルバイトからは恐れられているマグノリアさんだが、こういう優しい面もあるのだ。
それから俺は同僚に挨拶し別れを惜しみ、長年住んでいた部屋の片づけもした。
ま、清貧推奨なのでほとんど何もないのですぐ終わったけどね。
やっぱり何百年といたんだから寂しいなあ
でも俺TUEEEEEでハーレム上等の世界が俺を呼んでいるのだー。
俺は庶務課へと向かった。