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ねこキラーの逆襲  作者: AK
第4章   ── 少しずつ、近づく ──
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10   「ねこ殺しの街へ行ったよ」

 早朝に少しだけ作品の書き直しをしてから、そのデータをUSBメモリに保存して僕は部屋を出た。初めに大学に寄り、先日のようにそれをA4の紙に両面印刷する。朝早い時間帯の計算機室には僕の他に誰もいない。プリントされた真新しいその紙の束をカバンにしまってから、僕は再び地下鉄に乗って自宅の方向へと戻った。でもそれは、部屋に帰るためじゃなく、その途中の駅で降りるためだ。ユサの言う「ねこ殺しの街」に、僕は向かった。

 その駅で降りる人の数は少なかった。数人のスーツ姿の男と、白髪の老人と、僕だけだった。改札を抜け、エスカレーターに乗って地上へと出る。空はぼんやりと晴れていた。出口は県道に沿っていたけれど、通りを走る車の数はそれほど多くなく、不思議なほど静かな印象だった。片側二車線の道路沿いにはコンビニやハンバーガーショップが立ち並んでいる。でもそのすぐ奥にはワンルームのアパートが数多く建ち、さらにその奥の起伏の多い土地には戸建ての住宅がひしめいていた。この地方都市にはありふれた典型的な住宅街だった、下宿をする大学生と、やや裕福な所帯持ちが暮らす、ひたすら静かで動きのない退屈な街。僕はカバンからグーグルマップの印刷された紙を取り出し、現在地を確認した。そしてその紙の中心部にマークされている、小さな神社までの道順を再度確かめた。直線距離は500メートルほど。僕はあらかじめ折られていた通りに紙を畳んで、それを右手に持ち歩き始めた。県道を離れ、すぐに静かな住宅地に足を踏み入れた。

 印象、と僕は思う。この街の印象とは何だろう? ユサに依頼されたとおり、僕は何とかそれを探り当てようといろいろなものに目を向けてみる。でも際立った印象のものはどこにもない。全てがありふれて、代替可能で、何も主張してはいなかった。どこにでもあるアパート、どこにでもある自動販売機、どこにでもある駐車場。興味をそそる店も、目を引く建物もない。匂いのようなもの、とユサは言った。でも何かの匂いを嗅ぎ取ることはできなかった。何もかもが目立たず、溶けていて、無臭だった。すくなくともそれが僕の第一印象だった。しばらく歩くと道は緩やかな坂道となり、そのあたりを境にアパートが減り戸建ての住宅の数が増す。こぢんまりとした家もたくさんあるけれど、ずいぶん大きな敷地を持つ古めかしい家も目に付く。それでも僕がこの街に持つ印象を改めることはなかった。改める余地もなくそれは凡庸で無個性で無味無臭だった。小さな家は小さな家として凡庸で、大きな家は大きな家として凡庸だった。凡庸さしか感じ取ることができなかった。

 目指す神社はやはり小高い丘の上にあるようだった、神社まで200メートルほど手前の交差点から、やや傾斜のある坂道が高台の雑木林まで続いていた。おそらくあの林の中に神社はあるのだろう。交差点の角にはささやかながら瀟洒なつくりの喫茶店があって、それはこの街に来て初めて僕の目を引く建物だった。屋内の明かりは点いていて、ドアにかけられた札はOPENと書かれた方を向いていた。看板には「木陰」と名前が記してある。僕は十秒間ほどその喫茶店を見つめてから、静かな交差点を渡り雑木林に向かう坂道を登り始めた。片側がガードレールで守られた崖になっているその道を、僕は景色を眺めながら歩く。次第に高くなる視点に合わせて、崖の向こうに拡がる街の様子が遠くまで見渡せるようになる。県道が見えたけれど地下鉄駅がどこにあるかまでは分からなかった。青い市バスがひどくのんびりと走っているように見える。日差しはそれほど強くなかった、でも傾斜のある坂を歩き続けていると汗をかいた。雑木林から蝉の声が聞こえる。坂道に人通りはなく、上りきるまでに制服を着た女子高生とひとりすれ違っただけだった。やがて丘の頂上までたどり着いた、この先の道は下り坂になっている。崖の反対側には雑木林が拡がり、そしてその密な林を縫うように、ひと筋の小暗い道が伸びていた。案内板などは何もなかったけれど、おそらくこれが神社の入り口なのだろうと思い、僕はその中へ入った。踏みしめる地面は木漏れ日さえほとんど届くこともなく、かすかに湿っている。曲がりくねった道を少し行くと、ところどころ塗料が剥げて木目の見える古い鳥居があり、その向こうには確かに小さな神社が建っていた。

 背の低い鳥居をくぐると、目の前の広場は丸い陽だまりとなっていた。幅十メートルほどの、それほど広くない境内。どの方向も稠密な林になっていて、陽の光のほとんどを閉ざしている。やかましいほどの蝉の声が音の壁となって鳴り響く、文字通り四方を林が囲んでいた。それは本当に外の世界とは隔絶されていた。林の外からこの神社の様子をうかがい知ることはできないし、逆にこの神社の境内からは林の外の様子は何ひとつ知りえない。この街にこのような場所が存在することに、僕は驚かずにはいられなかった。蝉の声以外は何も聞こえない。暴力的な密度の雑木林の他は何も見えない。そして、古びた神社と鳥居だけが、ただひっそりと建っている。立ち尽くしている。

 神社の石段に腰を降ろし、目に入るひとつひとつをじっくりと見つめた。立ち並ぶ樹木はほとんどが同一の種類のものに見えたけれど、僕にその名前を言い当てることはできない。その根方には短い草か苔のようなものしか生息していなかった。蝉の鳴き声はうんざりするほど聞こえるけれど、その姿はぱっと見には見つからない。神社の前の広場は踏み固められて何も生えていない、そして神殿は朽ちかけていると言っていいほどに荒廃している。管理する人間など疾うにいないことが、はっきりと分かった。

 石段のところは日陰になっていて、不思議なほど涼しかった。そこに座っているだけで汗が引き、火照った体が冷やされた。十分に休んでから僕は立ち上がり、雑木林の中へと入っていった。樹木と樹木との距離が驚くほど狭い。そしてその根がひしめくようにはびこり、地面の凹凸を険しくさせる。苔が足を滑らせる。林の中は歩きづらく、まるで意思を持って僕を拒んでいるかのようだった。諦めて引き返そうとする僕の目の端に、そのとき何かが映った。

 その方向に目を向ける。それは灰色の仔ねこだった、しかもほとんど同じ姿のねこが、全部で三匹。ねこたちは僕の姿を警戒し、じっとこちらの様子をうかがっている。いつでも逃げ出せるように、三匹全部が身構えていた。僕はぴたりと動きを止め、そんな仔ねこたちをじっと見つめた。仔ねこの一匹が警戒心のこもった声で鳴いた、それでもねこたちは逃げ出さず、ずっとその場に留まっている。もちろんこの狭い林の中では僕が本気で追いかけたとしても、小さく身軽な仔ねこたちはやすやすと逃げ出すことができるだろう。でも仔ねこたちがすぐに逃げ出さないのは、そんな余裕の表れとは思えなかった。警戒心をあらわにするその態度の奥底に、幾ばくかの期待が混じっているように僕には思えた。僕は僕の住むアパートの前に現れる、あの鋭い目つきの黒白ねこのことを思い出していた。威嚇の鳴き声をあげながらも、同時に僕が何かくれることを期待していたあの態度に、その灰色の仔ねこたちの様子は重なった。つまりこのねこたちも、人間から何かをもらうことに慣れているねこなのだ、餌をくれる人間がいることを知っているねこだ。

 僕はあたりを見渡した。密集する木立のせいで視界は開けていない。僕は灰色の仔ねこたちとは反対方向に歩き出した。そして、神社の裏手に回りこんだ。そこには二匹のねこが座っていた。どのねこもすでに体の大きな大人のねこで、面倒くさそうに僕のほうをちらっと見たけれど、すぐにまた各々で毛づくろいをしたり欠伸をしたりしていた。僕のことなど警戒するまでもない、と言わんばかりに。林の中を注意深く歩き回ると、他にもねこの姿が何匹も見つかった。白いねこ、白と茶色のねこ、ぶちのねこ、黒いねこ、毛の長いねこ、縞模様のねこ。そのどれもが僕を見てもせいぜい鳴き声をあげるくらいで大した関心を寄せなかった。境内からは分からなかったけれど、この雑木林には数多くのねこが、そしておそらくは野良ねこたちが潜んでいる。きっと、このねこたちに餌を与える人間がいるのだ。その人間は神社の広場で餌を広げ、この野良ねこたちに与えている。

 すぐに「クロ」のことを思い浮かべた。ねこ殺しの潜む街にいる、野良ねこのあつまる丘の上の神社。その地点をマークした地図を、「クロ」は自分の本に挟んでいた。僕は昨日から幾度となく付き纏われているその考えに再び襲われた。それを懸命に振り払おうとするのだけれど、でも自分が本当にその考えを否定しようとしているのか、それが自分でも分からなかった。結局のところ僕の態度は一時的な保留を繰り返しているに過ぎない。積極的に否定もしないし、積極的に肯定もしない。それは本当に分からないのだ。「クロ」はあるいはこの神社で野良ねこたちに餌を与えていた人間なのかもしれない、でももしかしたら、「クロ」はこの街に潜むねこ殺しの正体なのかもしれない。もしそうであるとすれば、「クロ」はたくさんのねこを殺し、あるいはユサの友達のねこも殺したかもしれない。その可能性の暗澹さに僕は気が滅入る思いだった。だからこそ、昨日から僕は自分の態度を保留し続けている。その可能性に関わることさえ避けて、ただ逃げている。

 もしかしたら、ここで待っていれば「クロ」は姿を現すかもしれない。この神社に、「クロ」は今日やって来るかもしれない。そんなことをふと思い、僕はむしろ怖くなった。「クロ」が何の目的でこの神社を訪れるのか、そのとき全ては明らかになってしまう。僕の目は神社のたったひとつの出入り口である鳥居に向けられた。もちろんそこに現れる人影はない。僕は携帯電話を取り出して時刻を確かめた。午前十一時少し過ぎ。いつまでここにいよう、と僕は思った。いつまでここにいればいいんだろう?

 雲が太陽を隠し、陽だまりが消えた。蝉の鳴き声が少し弱くなった。僕は再び雑木林の中に分け入り、その根方に腰を降ろした。そして離れた場所から神社をうかがった。十二時まではここにいよう、と僕は思った。そしてそれを過ぎたらここを出よう。僕はカバンの中から先ほど印刷した紙の束を取り出して、それを読み始めた。ときどき赤いボールペンを取り出して、その文章を修正した。何か音がするたびに顔を上げてあたりをうかがった。でも、少なくともこの神社を訪れる人間の姿はどこにもなかった。

 ふと、こちらに近づく小さな気配を感じて、僕はまた顔を上げた。僕のすぐ近くに難しい顔をした大柄な縞模様のねこがいた。ねこは僕と目が合うと低い声でにゃおと鳴いた。喧嘩のためだろうか、その右耳は折れ曲がっている。僕は肩をすくめてねこに言った。君にあげられるものは何もないよ、と。大柄なねこはそれでもしばらく僕を見つめ続けていたけれど、やがて諦めて帰っていった。そんな様子を、離れた位置から数匹のねこが観察していた。

 いつの間にか時刻は十一時四十五分を越えている。今のところ僕以外にこの神社を訪れる人間は皆無だった。ここで切り上げて帰ろうかとも思ったけれど、最初に決めた通り十二時までは留まることにする。僕は作品のプリントされた紙をしまい、代わりにカバンからiPodを取り出した。そしてあまり大きくない音量で曲を聴きながら、鳥居のある方向をじっと見つめた。十二時になったらすぐに神社を出るつもりでいた。そして坂道を下り、あの木陰という名の喫茶店で昼食を食べようと考えていた。

 十二時目前というタイミングで鳥居をくぐる人の姿が見えた。僕はとっさに木の陰に身を隠した。心臓が音を立てて鳴り始めた。イヤホンを抜き取り、iPodのスイッチを切る。息を潜めて様子をうかがう。その人影は「クロ」ではなかった。それは先ほど坂道ですれ違った女子高生だった。女子高生は少しだけ辺りを見回し、大振りなショルダーバッグの中から何かを取り出そうとした。僕の姿には気づいていないらしい。カバンの中から出てきたものは青い色の楕円形の何かだった。彼女はそれを地面に置いた。それは何の変哲もないプラスチックの皿だった。数匹のねこが彼女のそばに寄ってきていた。彼女は再びカバンの中に手を突っ込んで、そこからキャットフードの箱を取り出した。そしてその中身を皿にあけた。林の中から他にもぞろぞろとねこたちが姿を現し、その皿に向かう。女子高生はさらに何枚かの皿をショルダーバッグから取り出して、あちこちに置いて餌を盛った。十匹以上のねこたちがそれぞれの皿に向かい、無言でその中身を食べ始めた。最後に出された皿には、あの三匹の灰色の仔ねこたちが仲良く群がっていた。

 女子高生は、さっき僕が座っていた石段のところに腰を降ろし、脚を組んで、ねこたちが餌をむさぼる様子を頬杖を突いて眺めていた。その表情をはっきりとうかがい知ることはできなかったけれど、その態度に僕はどこかしら冷淡なものを感じ取る。夢中になって餌を食べるねこの姿を、何となく軽蔑して眺めているようにも見える。とは言え、彼女がねこを殺すようにも思えなかった。たとえば何か面倒な義務として、彼女はねこに餌を与えに来たようにも見える。彼女はねこが嫌いなのかもしれない、と僕は思った。でもねこを嫌いな人間が必ずねこを殺すわけでもない。

 二三分ほどでねこたちは食べ終った。そそくさと雑木林の中に帰っていくか、あるいは陽だまりの中で毛繕いを始めていた。まだ餌が残っている皿もあったけれど、それに興味を示すねこはもういない。女子高生は立ち上がると皿を集めた。まだキャットフードの残っている皿は、その中身を地面に空けた。そして境内の手洗い場で手短にそれを洗った、意外なことに蛇口からはちゃんと水が流れるようだった。女子高生は一枚一枚皿を洗い、取り出したハンドタオルで丁寧に拭いてからまたカバンの中にしまった。鳥居のところまで歩いていき、ぐるりと境内を見渡してから、まだ広場に残っているねこたちにバイバイと声をかけて出て行った。その声はけして冷淡な響きではなかった。

 僕はもうしばらく身じろぎせずその場にうずくまっていた。ふいにまた女子高生が戻ってくることを恐れたから。でも結局、彼女は姿を見せなかった。のろのろと立ち上がって時刻を確かめると、すでに昼の一時に迫っていた。僕は雑木林をくぐり抜けて外に出ようと試みた。でも林を抜けたところはコンクリートで固められた急峻な崖になっていて、とてもそのまま降りることはできなかった。僕は仕方なく崖伝いに歩いて、結局初めに足を踏み入れた細道のところまで来て道路に降りる。左右の道を確認しても、誰もいない。歩く人も、走る車も、ねこさえもいない。僕は来た道を戻りながら、ユサあてにメールを書いた。「ねこ殺しの街へ行ったよ」と僕は書き出した。「午前中は、野良ねこが集まる神社に来て、そこでずっと過ごした。ねこ殺しもチーちゃんも見つからなかった。これからお昼ご飯を食べて、もう少し探索を続けてみようと思う。もしユサの都合がよければ、今夜またあのバーで落ち合おう。今日が都合悪ければ、明日でも明後日でも、ユサの好きなとこでいい。どうせ僕のほうは暇だから」

 送信ボタンを押すとちょうど坂道の尽きる交差点に差し掛かっていた。その角には、ずんぐりとした一株の広葉樹に半ば覆われるようにして建つ、「木陰」という名の喫茶店がある。今朝通りかかったときに決めた通り、僕はこの喫茶店で昼食を取ることにする。ドアを押すと、上部に取り付けられたベルがカラカラと音を立てた。それほど広くない店内に数人の客がいた。ひとつだけいるテーブル席に三人、カウンター席に離れて二人。店内にはクラシックのBGMがささやき声のように響いている。そしてそれはほとんど客のしゃべり声にかき消されている。いらっしゃい、とカウンター席の客と話をしていた初老の店主が声をかけた。僕は小さくうなずいて、カウンター席のスツールに腰をかけた。店主はすばやく水とおしぼりを差し出し、席の上のメニューを指し示して、この時間はランチをやっておりますので、と言った。僕はランチBのカジキマグロのサンドウィッチセットを注文する。かしこまりました、と店主は答えてすぐにその支度に取り掛かった。

 僕は携帯電話を取り出してメールを受信していないかを確かめる。ユサは目覚めているときは大抵、僕には不可解なほどの素早さでメールを返信する。先ほど僕がメールを送ってからまだ二、三分しか経っていないけれど、この時間ならすでに返事が届いている可能性は十分にあった。でも実際に携帯電話を確認してみるとユサからのメールはまだなかった。もちろんそれで落胆する、ということでもない。僕はカバンの中からドストエフスキーの小説を取り出して、ランチがやってくるまでの時間、それを読んでつぶした。

 カジキマグロのサンドウィッチは、丁寧に食べるのに苦労したけれど、なかなか悪くない味だった。トマトソースに和えられたマグロのソテーや茹で上げられたブロッコリー、それに玉ネギが、トーストされた食パンに挟まれ、その上にマスタードソースがかけられていた。一緒に添えられたやや甘口のピクルスも素朴な味わいで美味しかった。食後のコーヒーを、僕はとても満足して飲んだ。店内の壁にかけられた時計を見ると、一時四十五分を示している。僕は再び携帯電話を取り出して、ユサからのメールがないか確認した。でもメールは、一件も届いていなかった。

次回更新は6/22(水)を予定

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