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8話 『夢』

8話 『夢』

僕はレイと一緒に映画(レイは恋愛モノが好きだったから恋愛モノにした)を見に行った。

レイと一緒に食べるキャラメル味のポップコーン。

最高に美味しかった。

家に帰ると僕とレイは心ゆくまま思い出に浸っていた。「僕たちもあんな風に結ばれたいね」

「何言ってるの、リク、もう結ばれてるよ」

僕は、その日、レイと一緒に寝た。

僕は夢を見た。

それはレイが僕のお母さんになっていた夢だった。

僕が5歳で、レイが20〜30歳くらいだろうか

ここは…レイの家?僕は、過去に戻ったような気持ちがした。僕はいつの間にか、

レイが本当のお母さんだと思っていた。

僕が「お母様、今日は、2人で、

公園に行きましょう」とはしゃぐと

「そうね、久しぶりに私と一緒にピクニックにでも行きましょうか」

レイが嬉しそうに言った。

僕も、レイと一緒に行けるなんて夢のようだった。

僕とお母様は公園に行った。

「お母様といると幸せだな〜。お母様の目はすごくお綺麗で、

いつまでも僕を見守っていてくださいます。

そんなのお母様しかおられません!」

僕は雲の上を歩いているような気分だった。

お母様は僕の事を第一に思ってくれていた。

「そうよリク、私はあなたがどんな人になろうが、

私が死んでも、私はリクを見守り続けるわ」

「やった〜、お母様といつまでも一緒にいられるなんて、すごく幸せだな〜。

僕もお母様を守って差し上げるんだ〜」

2人は笑顔だった。

「お母様が太陽だとしたら、

僕は月です。夜、お母様が疲れたら、僕が、暗くてもいいから一生懸命、輝いて、

お母様を助けてあげるんだー。

そしたら、お母様、喜びますよね。」

僕はもう答えが分かっていたけど尋ねない訳には、はいられなかった。

「もちろん嬉しいわよ。でも、リクは、私にとっての太陽なんだよ。だから、

いつまでも…あなただけでも、

幸せでいましょう。」

お母様はそうおっしゃってくださった。

「お母様、それを言うなら『2人で』、です。僕とお母様は離れることのできない言うなれば、表と裏のコインです。

姿は見えずとも、いつでも一緒にいられる。僕はそれだけで幸せです。」

僕は嬉しくて泣きそうだった。

「違いますよ、リク」

お母様は優しく答えた。

「リクは上半身、私は下半身。

そうよ私とリクは2人で一人なの。

だからいつも一緒。

いつでも協力しあえる。」

僕はお母様を見ているとまるで僕は天国にいるような気分だった。

「あら、もう日が傾いてきましたね。

リク、お家に帰りましょう。」

お母様は帰る支度をし始めた。

お母様といると時が経つのがあっという間に感じる。そう思った。


「お母様、今日のごはんはなんですか」

「何がいい?」

お母様は嬉しそうだった。

「僕は卵焼きがいいな〜。だってお母様の手作りの卵焼きは世界で一番美味しいし、何より、お母様の愛が詰まっているんだもん」僕ははしゃいだ。

「そうね、じゃあ、卵焼きにしましょうか。でも、好き嫌いはよくありませんよ。

私とリクは少しでも長く生きて一緒に幸せに暮らすんだから、

健康には気をつけないとね。」

また、お母様が僕の事を気にかけてくれた。

「もちろんです。

お母様、大大、大好き‼︎」

僕はお母様の胸に飛び込んだ。

お母様の胸は柔らかく、とても暖かかった。

お母様は僕を優しく抱いてくれた。

僕はすごく幸せだった。

僕は、一秒でも多く、お母様と一緒に居たいと思った。

僕がお母様の盾になるんだと…そう思った。



僕は目が覚めた。

でも僕はやけに悲しかった。

呼吸するのがやっとだった。

実は、幸せな夢を見た後、

僕は、もう1つの夢を見ていた。

それは悪夢だった。

お母様が卵焼きを作っている最中だった。

僕が、お手洗いから帰ってきたとき、

お母様が卵焼きを切るときに使う包丁で

殺されていた。

僕は、何が起きたのかわからなかった。

しばらくして

正気を取り戻すことができるようになると、

僕はあたりを見渡した。

30秒くらいしか経ってなかったと思うが、

僕はピクニックに行った時よりはるかに長く

時が過ぎたと感じた。

そこには、20歳の、

赤い包丁を手にした僕が立っていた。

お母様は……20歳の僕に……

殺されたのだ!

「なんで、なんで、お母様を殺したんだよ!」

と20歳の僕に問いた。

「なんでって、俺が主役になるためだよ!

俺が主役になることを(レイ)は望んでいたんだよ!だから、殺したんだ。

これでやっと俺は主役だ。

ハッハー、女なんかまた作ればいいだけだし〜。

なんてったって俺は主役だから、

これからは何をしても許される。 自由だ!

ヒャッホー!!!!。これで俺は、

一生、幸せだー!

俺以外みーんな脇役!俺の気持ちを味わえばいいんだ!ぜーいん、俺の召使いだ、

支配するって気持ちいいね〜〜。

俺をコケにしたやつは、

みんな死ね!俺以外はみんな寄生虫だ!!!

ハハハハハハハハ、ハハハハハハハハ、ハハハハハハハハ!!!!!!!。一度、こんな風に笑って見たかったんだよ!あいつらが俺を笑っていたように!」

「お母様を返せ!お前は幸せなんかじゃない!お母様以外にどんな幸せがあるっていうんだ!」

僕は、必死で叫んだ。

「おいガキー、お前にひとつだけイイコトを教えてやるよ。

お前は俺だ!だから、お前は必ずレイを利用し、使った後は、ガラクタのようにレイを

殺す!!!!!

ただそれだけだ。

じゃーなー、俺は主役だから、ガキにかまってる暇はねんだよ! 」俺は僕を睨みつけながらそう言った。

「違う、僕は……」僕は、気がついたら、

お母様のお気に入りの包丁で、「俺」を刺していた。

「お母様、許してください!!!!!!!

お母様の、お母様の大切な包丁を汚してしまって!

お母様を守って差し上げられなくてごめんなさい!!!!!!!

こんな、ダメな息子で、ごめんなさい!!!!!!!」

僕は、自殺を図った。

でも、あの言葉が脳裏によぎった。

『もし、私が、死んでも、自殺なんかしちゃダメ!あなたは、あなたは、私の命より価値のある優しい人なの!

だから、私なんかのために死なないで!!

私は、死んでもあなたを見守り続ける!

だから、生き残って!!!!!!!

私のヒーロー!』

レイの言葉だった。

「なんで、みんな僕を置いてくんだよーー

!!!!!!!、なんで…」

初めてだった。こんな大声で叫んだのは。



僕はこの夢を見て飛び起きたのだ。

確かに、主役にはなりたい。

でもわかるだろ!

主役になることとレイ、

どっちが大切か。

そんなのレイに決まってるだろ!

でも、

今になって主役になれるなんて嘘でした〜なんて、口が裂けても言えない。

レイは僕が主役になることを自分のこと以上

に大事に思っているんだ。

でも、レイを殺すなんか絶対嫌だ!

それに、レイにこんなこと(10人目がレイであること)は死んでも、いや、切り刻まれようが、地獄に落とされようが、絶対に口にすることはできない。

だって……

僕はレイを愛してしまったのだから!


僕は、レイを殺さなきゃいけないのか?

僕は気ずくと涙が目からあふれていた。

僕の異変にきずいて

レイが起き始めた。

「リク、顔色がすごく悪いよ。それになんで泣いてるの。

怖い夢でも見た?ほら、レイのところにおいでよ。

辛い時は、いつでも一緒って言ったでしょ。

レイがなぐさめてあげるからさ!」

レイが僕を必死で励まそうとしている。

気ずくと僕は、また泣いていた。

今度は、すごく切なかった。

僕はこのときレイと抱き合うことしかできなかった。





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