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異世界ニアアース

コガー発言とその後

作者: 刻田みのり
掲載日:2026/10/10

 これは異世界「ニアアース」のお話。。


 ちょいエッセイっぽくなったりしますが気にしたら負けです。

 

 

 


 ある晴れた日、ヤポンの野党・立憲カリン党のコガー議員は言いました。


「あのね、この国は警察予備隊……じゃなくて今は自衛隊か。とにかく自衛隊が皆を守ってくれてるの。立派だけど身内には欲しくないわね。えっ、何故ですって? そうね、この人たちは大体まともに職に就けないようなガタイだけはデカくて頭の足りない粗暴なゴリラとかチンパンジーな次男坊三男坊がほとんどなの。女子隊員もいるけどろくに恋愛もできないようなドブスとか何か問題があって結婚できない娘ばかりよ。まともな人なら自衛隊に入りたいだなんて思わないでしょうね。私も自分の子供や孫に自衛隊だけは止めてって口が酸っぱくなるほど言っているし、自衛隊員を嫁や婿にするのは絶対に阻止するつもり」


 この発言を耳にした与党にゃんこ党のチンジロー議員は、


「これめっちゃ職業差別だよね。僕のおもてなし上手な奥さんも凄く怒ってたよ。元総理のパパンも芸能人のコータローも血管切れそうなくらい激怒してた。パパンなんて、危うくそのまま昇天しかけてたよ」


 と大手小説投稿サイト「カク0ム」の近況ノートでコメントを発表。


 そのすぐ後に「差別がぁ」とか「多様性がぁ」とか「おいらの小説読んでください。応援ポチとフォローとコメントと★とレビュー文もヨロシク(作品のURLをペタリ)」といった心温まる支援者たちからのお言葉が寄せられました。


 いやぁ、相変わらずあのサイトは素晴らしいですね(棒読み)。


 止せば良いのに誰かがコガー議員にこのことを告げ口しました。


 噂によると二枚舌とか二重国籍とか「二位じゃ駄目なんですかぁ?」とかで有名な元アナウンサーの彼女のようですが真相は不明です。


 深追いしようとした血気盛んな自称フリーのジャーナリストくん(猫獣人)は謎のミドルカマフィアによって日本海に沈められてしまいました。


 生前、彼からの最後の電話連絡を受けた文芸センテンススプリング社の編集者の話によると、


「ミドルカ怖い、共産党怖い、レ0ホー怖い! ママ助けてっ!」


 とニャーニャー鳴いていたそうです。


 好奇心猫を殺すとは言いますがいやはや何とも……。


 てか怖いよレ0ホー!


 ま、まあ、やばい女についてはこのくらいにするとして、コガー議員の発言はなろうや某掲示板やSNSさらにはマスコミ各社によって面白おかしく拡散されました。


 コガー議員は、


「えーっ、だって皆同じようなこと言ってたじゃない。私のカク0ムのエッセイでもみーんな同調してくれたわよ。♪さんとか(ピーと雑音)さんとかそれはもうゲロ吐きたくなるくらいの長文でコメントしてくれたし、他にも運営から苦情がくるくらい沢山の短文レビューも寄せられていたし……あ、でも関係の無い自作小説のURLをペタペタするのは止めて欲しかったわねぇ」


 うんうん、あのサイトはそうですよねぇ(*偏見! つーか、こいつもカク0ムユーザーかよ!)。


 教訓、自分が活動する投稿サイトは厳選しましょう。


 大手出版社が運営しているからといって安易に選ぶと大変な思いをすることになりますよ。



 *****ここから後半でーす♪*****



 ローン顔面(*「ガンメン」の誤字ではないです)編集部緊急特報記事より抜粋。


 *****


「コガー発言問題の真相。捏造された議員の発言と真実」


 先日、野党立憲カリン党のコガー議員の発言を巡って与党ニャンコ党のチンジロー現防衛大臣を含む多くの議員、財界、マスコミ関係者、市民グループ、無職で負け犬の独身者、そして筆者の隣の部屋に住む賢者のヒモテーさん(51歳)が「あまりにも酷い職業差別ではないか。けしからん! とりあえず全裸で土下座しろ!」と怒りの声を上げた。


 コガー議員は、


「ええっ、私そんなこと言ってないわよ。確かにやんちゃしてた友人の次男坊と三男坊が自衛隊に入った話はしたけど、二人とも体格は良かったけど学校の成績はあんまり良くなかったみたいって話もしたけど……あ、近所の娘さんが自衛隊で旦那さんを見つけた話もしたわねぇ。あの娘、自分の容姿にコンプレックスを抱いてただけじゃなく同級生の男の子にいじめられて軽い男性恐怖症になっていたこともあるから結婚とかできるのかしらって心配していたのよ。良い子だったし幸せになって欲しいわぁ」


 と発言を否定。


 ローン顔面編集部はこの捏造疑惑を徹底的に追求すべくエース記者のケント・クラク(猫獣人)を出動させた。


 なお、ケント・クラク記者には「命が惜しければミドルカと共産党とレ0ホーには絶対に近づくな!」と警告している。


 フリーランスであるなしに関係なく猫獣人のジャーナリストの多くは例の文芸センテンススプリング社の事件を知っており彼らの中では「どんなにマタタビを嗅がされてもミドルカと共産党とレ0ホーには深入りするな!」との共通認識がされているらしい。


(抜粋記事はここまで)


 *****


 コガー発言問題捏造疑惑の取材開始から一週間後……。


 ケント・クラク記者は都内でほとんど見かけられなくなった公衆電話ボックスの中で遺体となって発見された。


 彼からの最後の連絡を受けたと思われる友人のモンプチ氏(食品メーカー勤務)によると、


「やばいよやばいよ、ガチだよマジだよ! あんなのに目を付けられたらどうしようもないよ! どうしよう死にたくないよ、ママ助けてっ!」


 と、電話口でニャーニャー鳴いていたらしい。


 ローン顔面編集部にも国際回線を経由しての匿名のメッセージがあり可及的速やかにコガー発言捏造疑惑への一切の取材を取り止めるよう警告された。


 編集部の家族にも謎の尾行が付いていたことが判明し、ローン顔面編集部は事態の深刻さからやむなく取材の中止を決定せざるを得なくなった。


 *****


 大手小説投稿サイト「カク0ム」の運営はコガー議員のなりすましをしていたアカウントを確認したその日のうちに該当アカウントを削除。その旨をニュースサイトにて公表するとともに謝罪文を同サイトにて掲載した。


「カク0ム」サイト内でのみ名の知られたウェブ作者の♪氏は、


「あーやっぱりなりすましだったんだ。いやぁ、そんな気はしていたんだよねぇ。でもさあ、彼女のエッセイで応援コメントを書き込むようにしてから俺の小説の★とかフォローとか閲覧数が爆上がりするようになったんだよね。こう言ったらアレだけど良い導線になってくれたかなぁって思うよ。いや、なりすましは駄目だけどさ」


 とコメントを同サイトの近況ノートに投稿している。


 なお、同氏の最新作「転生しなかったけどスライムに(以下略)」が現在連さ(ピーと雑音)。


 *****


「えーっ、僕悪くないよね? そもそもあれを僕に教えたのはなんたら(第一秘書の名前)だし。あいつのせいじゃん!」


 コガー発言のあれやこれやが捏造されたものだと聞かされて与党ニャンコ党のチンジロー議員(現防衛大臣)は真っ先に他責発言をした。


 チンジロー議員はマスコミに囲まれても態度を変えない。


「そもそもコガー議員が不用意に誤解されやすい発言をしたりそれを切り抜いて発言をでっち上げたりする奴らが悪いんだろ。僕は良いように利用された被害者じゃないか。おもてなし上手な僕の奥さんも元総理のパパンも芸能人のコータローも僕を可哀想な子って言ってくれてるよ。こんなことでもし将来総理大臣になれなかったら皆のせいだからね!」


 この言葉を聞いたマスコミ関係者の多くがこう思った。


「そうだな。こいつ(頭が)可哀想な子だな」

「こいつだけは総理にしちゃ駄目だ。ヤポンが潰れる!」

「こういうボンボンは簡単に騙されるから良いカモになるだろうなぁ。特に大陸某国とかすっげぇ近づきそう」


 *****


 いわゆる保守系の人たちは自分たちにとって動かし易く都合の良いチンジロー議員をどうにかして守ろうとあの手この手と手を尽くした。


 某国ととっても仲良しなとある団体の役員もチンジロー議員にはこれからも自分たちのために頑張って欲しいのでいろいろ裏工作を画策。


 猫獣人や犬獣人や獣人じゃない人間が何人か東京湾や日本海やオホーツク海に沈められたり駅の多機能トイレで死体で見つかったりしたが役員にとっては些細な犠牲だった。


 全てはミドルカと共産党のため。


 そんな感じで本日もヤポンは一見平和そうでいて……まあいいか、ヤポンだし。


 *****


 以上、コガー発言とその後でした。


 ではでは!

 

 

 


 えっ、事実と違うところがある?


 いや、これ異世界を舞台にした創作物ですし。


 創作と現実をごっちゃにされてもねぇ。

 

 

 


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