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第2話

 牡丹姫とは小笹姫が大きな、大きな門を通ると、後ろで門が勝手にゆっくりと動いて、大きな音を立てて閉まった。

 牡丹姫と小笹姫はそん光景を立ち止まり、振り返って見てから、再び前を向いて歩き始める。

 牡丹姫は、背が高くてその美しくて長い艶やかな黒髪を赤色のかんざしで二つ結びにしている。

 着物は名前と同じ牡丹色で浴びは鮮やかな蒲公英色だった。

 着物は動きやすいように短めのものを身につけている。

 すらっとした美しい足の太ももの辺りまで見えている。

 その上から、大きな胸のところに軽装の鎧を身につけていて、腰には一太刀の白い鞘の古い名刀をさしていた。

 その顔はとても美しくて、国中でも評判になるほどの美人だった。

 凛々しい大きな瞳と小さな顔と耳と唇。

 牡丹姫はどこか大きな獣のような美しさと強さを兼ね備えているみたいに見えた。

 小笹姫も背は高いほうだったけど、牡丹姫よりは低かった。

 美しい雨の夜のような黒髪をそのまま自然に下ろしていて、先のところを白い花の髪留めで纏めていた。

 その顔はお人形のように綺麗で、大きな美しい夜のような瞳には、ぼんやりと水色の神の目の紋様が浮かんでいる。

 若草色の着物を着ていて、山吹色の帯をしている。少し短めの紺色の袴を履いていて、目を引くとても大きな胸(大きな胸の牡丹姫よりも大きかった)のところには軽装の鎧を身につけていた。

 背中に背中に自分の背と同じくらいの大きさのあるとても大きな弓を背負っていて、腰の後ろには矢いれをつけていて、その中には白い鳥の羽のついたもののけを払う力を受けた白い矢がたくさん入っていた。

 牡丹姫と小笹姫が門の向こうにあった道を歩いていると、小川のようなところに出た。

 道のところには橋がかかっている。

 その橋のところで、牡丹姫と小笹姫は足を止めて立ち止まった。

 明るい月明かりの夜の中で、小川の流れる音が聞こえる。

 小川の水面には夜空に浮かんでいる月の姿が映り込んでいた。

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