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八話

ワタクシは、今、オヤカタさまのお部屋にて、一糸纏わぬ姿となっております。勘違いしないで下さい。決して怪しい関係ではなく、持病の腰痛が悪化し、他の弟子達には、気づかれないようにしていたのに、やはり、オヤカタさまには、隠しきれなかったのです。

『ワシが、湿布を貼ってやる』と、お部屋に呼ばれたのです。

「マサムネさま」

思わず、お名前で、呼んでしまいました。

すると、オヤカタさまが、急に鬼のような形相におなりになりました。ワタクシが、お名前で、、お呼びしてしまったから？と、思ったのですが違いました。

「盗み聞きとは、行儀が悪すぎるぞ、ミツヒデ」

オヤカタさまが、戸をお開けになると、ミツヒデ様がいいらっしゃいました。

「盗み聞きなんてしない。オヤジに話があって来たんだよ」

「話？わかった、中へは入れ」

オヤカタさまは、そう仰りましたが、ミツヒデ様は、躊躇しておられるようです。

「ああ、ノブナガのことなら、気にしなくても良い」

ミツヒデ様は、多分、と言うか、きっと、何か勘違いしておられるのかもしれません。