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最終話

「わかりました。ミツヒデさまには、ワタクシがご説明致します」


そうは言っても、何から話せば良いか迷っていた。


「とは、いえ、んー?何からお話ししましようか?何から説明した方が良いのやら…」


悩んでいるとすかさず、アイコさまが


「そうね、まぁ、どれからでも良いんじゃない?」


と、仰って下さいました。


「そうですね…まずは…」


ワタクシは、話し始めた。


ワタクシの、想いを悟られないように、言葉を選びながら、説明をした。


「オヤカタさまは、、相変わらずの自分勝手な思いで、もう、楽隠居をして、アイコさまと田舎に引っ込んで、のんびりと暮らしたいので、ミツヒデさまに寺をお継ぎにならさたかった。


そして、オヤカタさまは、法律を、変えたがっていました。


その法律とは、近しいものとの結婚を禁ずる。そして、″近しい者″とは、血の繋がった親きょうだいはもちろんのことだが、血が繋がっていなくても、戸籍上親きょうだいになった者、そして、家族同然のような内弟子も含まれる。というもの。オヤカタさまは、これの、[血が繋がっていなくても、戸籍上親きょうだいになった者、そして、家族同然のような内弟子も含まれる]というこの部分を変えたいといつも仰っておりました。


その為に、ミツヒデさまの伴侶にワタクシを選び、そして、オヤカタさまは、本当に、この法律をお変えになったのです。オヤカタさまが、時代が変わると仰っていたのはこの事でございます」


そう言って、ミツヒデさまのお顔を見た。


ご理解いただけ出るのだろうか?わからない。


「ご理解いただけましたでしょうか?」


「まぁ、なんとなく…」


本当にご理解いただけてるかどうかは、わからない。もしかしたら、オヤカタさまが、法律を変えたいが為に、ミツヒデさまとワタクシを利用した。と、お考えになっておられるかもしれない。まぁ、それならそれで、その方が良い。


だって、ワタクシが、ミツヒデさまと、ずっと一緒にいたいから、オヤカタさまに、懇願したなんてことは、絶対に、知られてはならないから…


















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