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浦川 日歌里ノウラジュウニシ【side:U】

DIVIDE

作者: 歌川 詩季

 シェア用に、個食包装してあるお菓子を買います。

 今あるそれは かつてあった

 より(おお)きなもののかけら

 散り散りになってしまった それらをあつめて

 端をあわせても もはや (つな)がることはないと

 嘆く声さえ絶えて久しい


 その悲劇は 歴史のかなたに葬り去られ

 かつての姿を記憶にとどめているものさえ

 そこに()まうもののなかにはいなくなっても

 血がおぼえているのか 愚かさをともなって

 悲劇はかたちをかえつつ

 何度となく くりかえされてきた


 海を7つにくぎりわけ

 空に境界線を(えが)きわけ

 虹を7つの色に塗りわけ

 星のめぐりに12の月と365の日を刻んだ


 (のこ)をひき 銘をうち

 ひとつであったものを いくつものかけらへと

 その姿を変貌()えた


 わかちあうためにですらなく ともにできないがために



 超大陸パンゲアを裂いたのは

 そこに()まうものたちの 欲望だったのかもしれない

 超大陸パンゲア!

 プレートテクトニクス!!

 響きが、かっこいい!!!


挿絵(By みてみん)


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【同一課題作品】
時をかける
作者:日浦海里先生
― 新着の感想 ―
[一言]  そうして手に入れたものは、きっともう望むものではなくなっていて。  満たされぬ渇望がさらなる欲へと変貌して。  そうして繰り返される愚行に遺されるのは悲劇のみ。  短編描けそうですね。 …
[一言] 地を割く龍 むしろ大陸の中に潜んでいた地竜が 空高く飛ぼうともがいて 地が裂けた、とか そこに棲まうもの 底に棲まうもの 色々考えられて面白いですね
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