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「第3回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」参加作品シリーズ

雪だるまはサーファーの夢をみる

掲載日:2021/12/11


 俺は超売れっ子作家だ。


 週に四本の連載を抱え、雪だるまの助手ジョッシュと暮らしている。



「そういえば、ジョッシュはどこの出身なんだ? やはり北国なのかな」


 ジョッシュに関しては、日本人で小説家、書籍化もしている商業雪だるまだということしか知らない。


 わからないことだらけで疑問は尽きないが、あまりプライベートについて詮索するのも……な。


 まあ、これぐらいなら問題ないだろう。



「はい、北海道のプユニ岬です先生」


 そうか、やはりな。良かった……これで沖縄の那覇とか言われたらツッコミ不可避だった。


「……北海道はわかるんだけど、プニュ岬? なんだか柔らかそうな岬だな」


「フフフ、先生違います、プユニ岬です、知床と言えばわかりますか?」


「おおっ!! 一度行ってみたかったんだよ知床!! 流氷とか見られるんだろう?」


「そうですね……懐かしいなあ。よくサーフィンしていたんですよ」


 なんだって!? 北海道でもサーフィンって出来るのか?


「……知らないんですか? 北海道ってサーフィン天国なんですよ? そのために移住してくるサーファーも多いんです」


 知らなかった……偏見は恐ろしい。作家としてあるまじき姿勢だな。反省しよう。



「だけどジョッシュ、海に入ったら溶けてしまうんじゃないのか?」


「ハハハ、私は真冬の海を主戦場にするサーファーですから、むしろパワーアップします」


 たしかに氷にコーティングされて強化されそうではあるな……。そうか、ジョッシュはサーファーだったのか。



「せっかくのサーフィンシーズンなのに手伝ってもらって悪いな。年末年始は帰省したらどうだ?」


 優秀な助手のおかげで仕事は順調だ。数年ぶりに休暇をとっても良いかもしれない。


「ありがとうございます!! 先生はどうされるんですか?」


「俺か? 俺は……帰る実家もないし、コタツでミカンでも食べてゆっくりするつもりだ」



「もし先生さえ良ければ、一緒に行きませんか? 北海道。時期的に流氷は難しいですけど、美味しいものもたくさんありますし、運が良ければ、だるま渡りが見られるかもしれません」


「ほほう!! それは良いかもしれないな。北海道のグルメといえば……」


「新鮮な冷凍食品が楽しめますよ。道産子なら当たり前です」


 ……そうなのか? やはり北海道民は胃袋が氷でできているのだろうか?


「ところで、だるま渡りって何?」


「海を渡って密入国してくる雪だるまのことです」


 オーマイガーー!! 雪だるまはロシア人だったのか? 


平行世界の北海道のお話です。(ΦωΦ)フフフ…。

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i607665 (作/ちはやれいめいさま)
― 新着の感想 ―
[一言] 流氷に乗って密入国してくる雪だるま……。 想像するだけで笑える( ´艸`) 彼らは北海道に上陸して何をするつもりなんでしょうねぇ。
[良い点] 超売れっ子作家さんと雪だるまのジョッシュシリーズ、大好きです。 だるま渡り、御神渡りみたいなものかと思ったらおそロシアだったなんて! [気になる点] 新鮮な冷凍食品、新鮮なうちに冷凍した…
[良い点] ジョッシュ君は北海道民だったのですね。 故郷の魅力を熱く語るジョッシュ君の、郷土愛に溢れる姿が良いですね。 郷土への愛が深い人って、私的には非常に好感が持てます。 [一言] 周囲が海に囲ま…
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