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さらしな にがみ
【につき さらしな】
さらさらと
ねとにさらすな
さらしなに
さらにふちきれ
さらすうわぬり
──遍歴の旅路にて、或る日の事。熱い湯にさらした香りよき地産の山菜を肴に一杯遣る。山菜の苦味を丁寧な塗りの出来よい器が引き立てている。うまし。
【にがみにむせぶ】
さけにがし
けむるたばこも
またにがく
むせてはくたん
つたうよつゆは
──夜。苦味の強い酒に酔い、また煙草の苦味に酔う。咽てしまって痰を吐けば、夜露が頬を濡らしていた。
【につき さらしな】
さらさらと
ねとにさらすな
さらしなに
さらにふちきれ
さらすうわぬり
──遍歴の旅路にて、或る日の事。熱い湯にさらした香りよき地産の山菜を肴に一杯遣る。山菜の苦味を丁寧な塗りの出来よい器が引き立てている。うまし。
【にがみにむせぶ】
さけにがし
けむるたばこも
またにがく
むせてはくたん
つたうよつゆは
──夜。苦味の強い酒に酔い、また煙草の苦味に酔う。咽てしまって痰を吐けば、夜露が頬を濡らしていた。