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聖
おいしいお酒があって、でもわたし弱いから、だから一緒にのもうって、笑っちゃうよね、ごめんな。まず蓋を開けるじゃない、アルコールが鼻を衝く、煩い匂いでもきみは好きというかもしれない、いわないかもしれない。ただどういわれても、好きといわれても、嫌いといわれても、それをわたしのことのよう、きっと肌の熱は変る。なんてね、うそだよ。冬の熱はうそ。
[名前だけは変らない、それはきみのことをいっている。わたしの名前は代わるがわる、なりたいものになる。縛られたように見えるならまちがいじゃない。希望は百円で買える、希望はいつの世も安っぽい、希望はわたしを殺す。聖はきみいがいにない。救いはきみいがいにない]
She rules the untold misery.
昨日捨てたの、そのお酒。弱かったから。とても弱かったから。とてもとても弱すぎたから。