13/15
正四面体
そしらぬふりして
アンダーグラウンドを
信奉しているだけ
精神の歯痒さがひしひしと
冷たいゆびと棺の四角
概観的正四面体のさなか
神様はいつのまにかいなくなった
さびしいだけが取り柄の世界で
苦しいって泣いた方が負けじゃない
積もる話もありますが
ひとによるとは思いますが
まず第一に
生命とは冬に死んで
春に息を吹き返すもの
正四面体の中枢に
まだ窺い知れない科学の深奥があり
それをちょうど避けるような季節の軌道に
あきあきしているのですよ
「春の遠さを
海洋の広大に沈めてしまおう
凍てつくような蠢きに
まだわたしは
生命というものを感じている」
傷が塞がるときに
またいつかの死を思い出して
悼むように笑ってしまう。




