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#32 飛空挺とテルミーナと依頼

夜の9時頃、ローザにお休みを言ってから1時間程たった頃、


「タツキ起きなさい!」

「・・・エリーさん?何で?」

「ローザから話は聞いたわ、早く戻らないと不味いでしょ」

「え~、ちょっと眠いんだけど~」

「あなた睡眠耐性あるでしょ!」

「そうなんだけど、色々あったから気分的に寝たいのよ」

「いいから行くわよ、マリーの許可はとったから私も付いていくわ、もちろんローザもね」

「えぇ~まさか飛空挺で行くの?」

「もちろんよ、出来ればゲートで行きたいけどさすがに距離があるから魔力が持たないわ、それにトリカール知らないし」

「あ~分かったよ、慌ただしい出発だなぁ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


エルニアの外に出てマジックバッグの格納庫フォルダからノイエ・ルージュを取り出す。

この出すときもカッコいいな。

直径30m程の亜空間の入り口からゆっくり出てくる所がいいね!

思いの外早く出番になったな。


「ヒスイ早速出番だ、トリカールへと向かう」

【了解です、タツキ様に頂いた地図の解析も完了しておりますので、トリカールまで私が操縦しましょうか?】

「そうだな、最初は少し操縦したい、その後は頼むと思う」

【了解しました】

「よっしゃ、ノイエ・ルージュ発進!」


『ゴゴゴゴゴッ』


「その掛け声はいるの?」

「絶対に必要だ!エリーさんとローザは自由にしてて良いよ」


ノイエ・ルージュの出来は問題ないな。

速度も問題ないし、乗り心地も良い。

夜じゃ無ければ景色も楽しめたがそれは後にとっておこう。


通常の速度で飛んでいく、まだ慣らし運転みたいなもんだな、そろそろ休もう。


「ヒスイ操縦を頼むわ、途中に山があるから高度に気を付けてくれ、俺は朝まで寝てくるわ」

【了解しました、お休みなさいませ】

「おう、頼んだ」


寝室に行きそのままベッドに飛び込んだ。


「やっと休めるわ~zzz」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おはようローザ、あれ?エリーさんはどこいった?」

「おはようございます」

【おはようございます、エリザベート様は今は甲板にいますよ】

「そうか、ん?、どうしたんだローザ?変な顔して」

「昨日から驚いてばかりでちょっと疲れました」


まぁヒスイはビックリするよな。


「多分ヒスイはまともな奴だから大丈夫だよ」

「はい、それは分かりました、と言うよりもちょっと気持ち悪くて」

「・・・あぁっ!乗り物酔いか!それならこれ飲みな、それと外の景色見た方が良いぞ」

「ありがとうございます」


『ごくっごくっ』


「美味しい!それにかなり楽になりました!これは何ですか?」

「ソーマのジュース割り、旨いだろ!ソーマ自体は凄い不味いから作った!」

「・・・何飲ませてるんですか!ソーマなんて貴重品ですからね」

「まぁ樽であるから大丈夫だ、それにソーマなら大概の体の不調は治るからな、確か万能霊薬とかだろ、じゃあ甲板行こうぜ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


甲板に行くとエリーさんが景色を眺めていた。


「エリーさん、どうしたんだ?」

「景色を眺めてただけよ、空から見る事なんて中々無いからね」

「そうだな、そういえば今はどの辺なんだろう?」

【後数分で到着します、着陸はどの辺りにしましょうか?】

「早いな!まさかブーストで加速したのか?」

【通常飛行のみです】

「そうか、着陸は・・・確かトリカールの屋敷は庭が広かったよな・・・でも入り口から入らないと不味いよな(汗)」

【迷彩魔法を起動しますか?】

「・・・いや、街から少し離れた所に着陸してくれ」

【了解しました】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ただいま~」

「「お帰りなさいませ」」


トリカールの屋敷に帰ったきた。

エリーさんはお偉いさんに挨拶に行ってくるらしいので、ローザと共に行かせた。


「テルはどこにいるんだ?それと今はどんな状況なの?」

「テルミーナ様はお休みになっています、反乱軍から逃げてきた地球人3人は今はハロルド様のお屋敷で保護されています、結衣様、葵様、それとテルミーナ様と共に来られた地球人3人も一緒にハロルド邸に行っています」


ミネルバが詳しく教えてくれた。

つーかテルは寝てるのか。


「そうか、じゃあちょっとテルに会ってくるよ」

「かしこまりました、ご案内します」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『コンコンッ』


「テル~起きてるか?」

「タッチャン?起きてるよ!起きたよ!」


『ガチャッ』


久々に見たテルはやっぱり美少女だわ。

白い肌に整った優しげな顔、身長も伸びて・・・無いな、150くらいだな。

・・・胸は成長・・・してないな。


「久しぶり、ちゃんと解放されたんだな」

「タッチャンのお陰だよ、今はダンジョンの周りに一杯人がいるもん、昔と大違い!」

「そりゃなによりだ、それでテルは何かあったのか?」

「何かじゃないよ!タッチャン全然連絡くれないんだもん、折角の通信出来るのに!」

「あ~まぁ色々あったんだよ、それでどうだった?色んな人に会って楽しかったか?」

「うん、好い人も悪い人も色々見てきたよ、でもやっぱりタッチャンが好き!」

「そ、そうか、俺もテルが好きだよ、でも俺は一度地球に帰るから、それは分かってくれるか?」

「うん、だから私も一緒に行くよ」

「屋敷のみんなは?反対とか無いの?」

「みんな応援してくれたよ、それにタッチャン1人じゃあ危ないもん」

「危ない?そう言えば地球への帰り方まだ知らないな、魔法で『ピュン』じゃあ無いのか?」

「違うよ、お屋敷のダンジョンあったでしょ、その最下層の先に更にダンジョンがあるの、『深淵』って言うんだけどね」

「まさか物理的に地球に帰るの!?他の奴らは召還されたらしいから送還も出来るんじゃないのかよ?」

「私はその方法しか知らないよ、それに地球に魔力ってあるの?無いと送還は無理じゃないかな?」

「え~、一方通行かよ~」

「まぁ良いじゃん一緒に地球に行こうよ」

「・・・まぁいっか、それと地球人で帰りたがってる人は連れて行きたいんだよな」

「そうだよね、でも今のままじゃきついと思うよ」

「そうだよな」

「じゃあお屋敷のダンジョンで鍛えようよ、そうすれば大丈夫、クラスは戦いに向いてるだろうしね」

「まぁそれも聞いてみるか?」

「それよりもっと大事な事があるでしょ」

「何よ?なんかあったか?」

「やっとタッチャンのお嫁さんになれるんだよ、色々あるでしょ!」

「あ~そうゆうことね、・・・それなら1つテルに言っておく事がある、覚悟はいいか?」


そう言って俺は部屋に鍵をかける!

そして防音の魔法を展開する!

そして俺はかなり真剣な顔になる。


「何?何なの?タッチャン何かしたの?」

「今までテルには黙ってたけどちゃんと言うぞ」

「うん、何?」

「俺はドスケベだ、それでもいいか?」

「・・・そんなこと?全然いいよ!」


テルはそう言って俺にキスをした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それから3時間程が過ぎた頃


「タッチャン本当にエッチだね」

「いやになったか?」

「全然!むしろ良く今まで隠せてたね」

「中身は大人ですからね」


俺の息子さんはちゃんと機能した!

つーか前より雄々しくなってる気がするな。

そして避妊魔法はとても素晴らしいな。


『コンコンッ』


防音魔法を解除するとノックの音が聞こえた。


「タツキ様」

「入っていいよ~」

「失礼します」


ミネルバが入ってきた。


「まずはテルミーナ様おめでとうございます」

「ありがとうミネルバ、みんなも頑張ってね」

「何を頑張るんだよ?それでミネルバどうしたんだ?」

「ちょっと交ざろうかと思いまして」

「何にだよ!つーか何で分かるんだよ!」

「冗談です、それよりも公爵邸より使いの方が先ほどいらっしゃいました、早めに来てほしいとの事です」

「お前ミカエラさんに似てきたな(汗)それと公爵?」

「ハロルド様ですね、先ほどまで防音魔法と鍵と称された封印魔法で全くこの部屋に入れませんでしたから」

「封印魔法?」


振り替えるとテルが舌を出して笑っている。

つーかテヘペロって何だよ!


「まぁ分かったよ、テルも付いてくるか?」

「うん、行くよ」

「じゃあ行ってくるよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


屋敷に着くと会議室のような場所に通されて、スゲー人が一杯いた。

ハロルドさんにその息子たち、地球人たちは8人固まって座っている、結衣と葵もいるな。

それとエリーさんと偉そうな格好したおじさん?が何人かいて、マリアナさんにゴルさんまでいるな。

つーかみんなこっち見てるな、見すぎじゃね(汗)


円卓のような大きな机にみんな座っている。

周りには騎士が壁際に立っているな。


つーか何で呼ばれたんだ?

何かの会議をするのかな?

・・・・面倒臭いな~。


一応自己紹介するか?


「え~と、地球人の光本辰樹です、初めましての人もそうじゃない人もよろしく、こっちはテルミーナです」

「よろしく!」


自己紹介をするとエリーさんの横のおじさん?が話し出した。


「良く来てくれたタツキ殿、テルミーナ様、私はダリス帝国の皇帝ダリス7世カンパーニュだ」

「王さまかよ!あっ、すいません」

「よいよい、エリザベート様から先程まで話を聞かせてもらった、かしこまる必要は無い、むしろこちらが頼み事をする立場なのだ、何よりタツキ殿には色々と世話になっている」

「そ、そうですか?じゃあ遠慮なく、それで頼み事って何ですか?」

「エリザベート様から伺ったがタツキ殿は魔道具を作れるらしいの?」

「はぁ、むしろそれが本職ですが?」

「そうなのか?まぁそれはいい、可能であれば邪神の眷族の威圧に耐えられるような魔道具を作って欲しいのだ」

「まぁそんなことなら良いですよ、どれくらいいりますか?」

「次の反乱軍討伐は少数精鋭になるので30程欲しいのだが、可能かな?」

「良いですよ」

「それとテルミーナ様とエリザベート様には邪神の事を詳しくお聞きしたいのだが、よろしいでしょうか?」

「いいよ、もう何でも話せるから」

「そうね、邪神は世界の問題だから構わないわ」

「感謝いたします」

「じゃあ俺は作ってくるわ、テルは話聞いといてくれ」

「タッチャンは聞かないの?」

「作るのは早い方が良いだろ、後でエリーさんと話を聞かせてくれ」

「それでタツキ、本当は?」

「難しい話はメンドクサイ!魔道具作ってる方が楽しい!」

「まぁいいわ、後で文句言わないでよね」

「ん?言わないよ、後は任せた!」


そう言って俺は魔道具作りに逃げ出した!

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