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#2 メイドと女装とダンジョン

何だかんだあったが、一応眠れた。

昨日は落ち着いて考える時間が無かったな。


つーか一日で色々ありすぎた、ちょっと整理しよう。


・まずここは地球の内側らしい、まあ球体の内部っぽいのは間違いなさそうだ、穴堀続ければ帰れるか?

・俺は死にかけていたがテルに助けてもらった、その際時に若返ったらしい、ただ色々身体が記憶と違うが、この世界に対応するために変化したらしい?

・何故この世界に来たのか、俺には記憶が無い、こここ2、3年の記憶が曖昧だ。

・地球には帰れるかどうか分からない。

・この世界の他の場所の知識は無い、テルさんも分からないらしい。

・俺の身体は『ギフト』『完全耐性』を手に入れた、病気とか色々大丈夫になったらしい。

・そして『可愛い呪い』も、ついてきた。

俺が『可愛い』と思う格好をしないと最悪死ぬ・・・なんだこの呪い(涙)

・昨日の夜色々分かったが、着替え中は呪いは反応しない。

そしてパンツ一丁でも反応しなかった。

そもそも服を着なければ反応しない。

ただ俺はパンツ一丁で過ごす程の、突き抜けた変態紳士にはなれない・・・・・。

・この世界は魔法や魔物、ダンジョンといった、いわゆるゲームやファンタジー小説のような感じらしい。

・そしてこの屋敷にはテルさん以外にも5人いる。

・執事のザウスさん、白髪の老紳士といった風貌だ、ちなみに人間。

・メイドのミカエラさん、見た目20前半の仕事の出来る女性っぽい、見た目人間だが目が赤い。

・魔道技師のジルベルトさん、130くらいのずんぐりむっくりしたドワーフのお爺さん。

・グレイさんは槍の得意な戦士っぽい、ちなみに狼の獣人で耳としっぽがある

・クレアさんも狼の獣人だ、弓と短剣が得意らしい、・・・巨乳だった、そしてグレイさんと夫婦だ。


この5人がテルさんの仲間らしい。


そしてこれからどうするか?


・ここに引きこもるか?旅するか?


引きこもるのはやだなぁ。

地球のことも気になる。

何故この世界に来たのかも知りたい。

それに欲しい物も色々あるし、出来れば記憶も取り戻したい。


じゃあ旅かな?


ただ一人旅になるし、ある程度強くないとまずいか?

あれ?

服が破れたりしたらどうなるんだろう(汗)


・・・・・・・まずは今日は色々試そう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日はテルさんと森を見に来ている。

ちなみに服は昨日と同じだ。

遠目から魔物を見に来た。

つーか目が良くなった気がする。

あ、見えた・・・100mくらい先で猪の魔物が何か食べてる?

狼かな、猪が狼食べてる?

どんな状況だよ!

つーかでけぇ!

猪3mくらいあるぞ!

あっ、さらにデカイ狼が猪に襲いかかった。


・・・・・・森やべぇ(汗)


「テルさん一旦帰ろう」


屋敷近くまで戻って来た。


「森やべぇな」

「?多分タッチャン大丈夫だよ、身体頑丈になってるから」

「イヤイヤイヤ頑丈であんなもんどうにかなるかよ、つーかこの世界の森はみんなあんなにやべぇのか?」

「ううん、ここは特別なの、ダンジョンから溢れだした魔物が森に入って、争いあってるから魔物も強くなってるの」

「ダンジョンって魔物溢れだすのかよ!」

「人が入るダンジョンはそんなことないよ、ここは人が来ないから」

「そっか、人がくるようになれば嬉しいか?」

「当たり前だよ!それにいっぱい人来れば、私たちもこのダンジョンから自由になるしね」

「そうか、まぁとりあえずやることは決まったよ!」

「どうするの?」

「まずは丈夫な防具作る」

「???タッチャン頑丈だよ?」

「まぁ俺が頑丈なのは置いといて、魔物に襲われて服が破れたりしたら『可愛い呪い』で死にそうだ」

「あっ、そうだね、倒れるのもまずいよね」

「あとは、ある程度戦えるように、最悪逃げられるようにしないとな」

「じゃあ服はジルベルトに作ってもらおうよ」

「いや、俺も作れるようにならないと困る、引きこもるのは嫌だからな」

「そっか、タッチャン行っちゃうのか・・・」

「大丈夫だよ、そんなすぐに出ていかないよ、それにここにはちょくちょく帰って来るさ、何せ俺家無いし」

「うん、ここがタッチャンの家だからね」

「まぁとりあえず、ほどよく弱めの魔物っていないかな?戦う練習したいし、どれだけ俺が頑丈なのか知りたいし」

「じゃあダンジョン行く?弱めの魔物から段々強くなってくからちょうどいいよ」

「ダンジョンか~、じゃあ行ってみるか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなこんなでとりあえず屋敷に戻って来ました。

ダンジョンに行くための準備が色々あるらしい。


「じゃあタッチャン頑張ってね、私はやることあるからミカエラちゃんと行ってきてね」

「待て待て待て!ミカエラさんメイドだろうが!」

「???大丈夫だよ(笑)じゃあね~」

「行っちまった」

「タツキ様どうされました?」

「いえ何でもないです」

「これよりタツキ様のお世話をするよう仰せつかっております、何なりとご用命下さい」

「えっとじゃあ1つお願いなんですが」

「なんでしょう?食事ですか?お風呂ですか?それとも伽ですか?」

「おかしい、おかしい、アグレッシブにも程があるよ!!」

「失礼しました、久しぶりの仕事でしたので」

「久しぶり?そういえばテルさんの専属メイドって言ってたけど見たことないね」

「はい、あの方は普段お世話する必要が無いので、別の仕事を仰せつかってました」


そういえばテルは食事も余り食べないって言ってたな。


「ダンジョンで魔物の討伐に」

「メイドなのに?」

「メイドですから」


メイドってなんだろう?


「なのでメイドらしい仕事は本当に久しぶりなのです、さあタツキ様何なりとご用命下さい」

「じゃあまず『様』付け止めて下さい」

「えっ!」

「口調も普通に」

「えぇっ!」

「だってこんな小さいのに年上の人に『タツキ様』って呼ばれるのはないでしょ、俺が何かした訳でもないし」

「・・・・・・お断りします」

「何でよ!」

「だって念願のメイド業務ですよ!ちょっとした粗相をしてご主人様に卑猥なお仕置きされたり、毎晩嫌々伽させられそうになったり、さらには人前で卑猥な服を着させられたり、そんな夢のような仕事なんですよ!」


あれ?

何かおかしい?

どうしよう、この人俺の手に負えない。


「しかもご主人様がまさかのショタっ子『おいっ』しかも女装癖まである痛い男の娘『まてこらっ!』これで萌えないなんてあり得ません」


あれ?

また人の話聞かない系?

しかも『ショタ』とか『男の娘』とかそんな言葉こっちにもあるのか?


「ございます」

「心読んだ!」

「メイドの嗜みです」

「絶対違うよな!俺が小さいのはテルさんにされたからで、本来21、あとこんな格好してるのは呪いのせい!」

「という建前でこざいますね」

「ちげーよ!ホント、マジ、信じて!」

「まあ冗談はさておき、ご要望通り多少砕けた感じで話しますね」

「あっうん、つーかどっから冗談だったの?」

「すべてです」

「すべてっ?」

「まずは食事と湯の準備が出来てますので、その後ダンジョンに向かいましょう」


そうか風呂ずっと入って無いんだ、お腹も空いてる。

ありがたいな。


「わかりました、よろしくミカさん」


ミカさんは鼻血たらしながら案内してくれた、あのヤバいのは素かもしれない(汗)


ーーーーーーーーーーーーーーーー


久しぶりの風呂と食事は良かった。

つーかミカさんが背中流すと入って来たときは驚いた。

物音無しで突然背後にタオル巻いたミカさん立ってるんだから。

そして12才の息子は微反応だった。

即座に追い出したが、ホントに子供なんだとわかり少し悲しかった。


そして用意された着替えもやはり女物だ。

着替えも慣れたものだが下着だけは慣れない。

早く服作れるようにならないとな。


今回のはやたらフリルが付いたゴスロリ?っぽいやつだ。

黒を基調にして、襟や袖口等が白色だ。

黒のニーソックスに靴もツヤツヤしてる。

つーかこれからダンジョン入るんだよな!

ヒラヒラして邪魔くさい。

こんな服どこにあったんだろう?

テルさんのかな?

後で聞いて見よう。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


着替えてミカさんの所へ行くとキャーギャーうるさかった。

そして黒いりぼんで髪をツインテールにされた。

服の事を聞くと今回のはミカさんの手作りだった。

作り方を教えて欲しいと言うと「もちろん」と言うので、今度からは自分で作ってみよう。

出来るだけ動きやすいのがいい。


さあこれからダンジョンだ!

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