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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
5/49

休息

「こいつはとらだよ。」

 二人ふたり国境近こっきょうちかくの山奥やまおくにあるちいさな炭焼すみやきの山小屋やまごやかくれた。炭焼すみやきのおとこがカナタのかかえたしろかたまりおどろいたようにった。

最近さいきんサーカスだんからしろとら親子おやこしたといううわさいた。おや国境付近こっきょうふきんたれたらしい。母親ははおやうしなった子供こどもは、どこかで野垂のたにするだろうとまちからすみいに連中れんちゅうっていた。」

 おとこすみってらしていた。

「さすが、けものだ。どこもれちゃいない。」

 あかけたみぎ前足まえあし傷薬きずぐすりり、包帯ほうたいをしながら関心かんしんしていた。

「すまないな。迷惑めいわくをかけちまった。」

 ゼノは炭焼すみやきのおとこあやまった。

「いいって。予言よげんちかいんだ。そろそろここもげようとおもっていたところだ。」

 おとこは落ち込むカナタにやさしく言葉をかけた。

「そいつはてみたかったなあ。あいつら勝手かってやってやがるんだ。ざまあみろってんだ。小僧こぞう度胸どきょうあるなあ。」

 カナタはそのひさしぶりに風呂ふろはいり、かたゆかだったが毛布もうふくるまりゆっくりねむった。


「イゴーよ。サタドゥールの様子ようすはどうだ。」

 ゼノはカナタにこえないように炭焼すみやきのおとこたずねた。

「それが、うごきがまったくつかめません。あのエセ予言師よげんしは『うつわさがしに衛視えいしたちを国中くにじゅう派遣はけんしているようですが、まだだれもどってないようです。」

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