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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
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襲撃

 老人ろうじんとカナタがった直後ちょくごうまった騎士団きしだんがやってきた。

子供こどもはどこだ。かくすとためにならんぞ。」

 うまうえから、団長だんちょうらしきおとこ恫喝どうかつする。

「あのまちかいものってかえってきていません。あのなんようです。」

 母親ははおやとびらまえ仁王立におうだちした。

いえなかか。め!」

 団員だんいんたちはうまからりると、けんりかざしていえなかんだ。

「ドン!」

 とびらまると同時どうじに、いえ轟音ごうおんてて炎上えんじょうした。なかにいる団員だんいんたちは紅蓮ぐれんほのおつつまれながらしてきた。そとのこっていた団員だんいんたちがだすけようとみだれる。そのなかおとこ両親りょうしん姿すがたかった。


うつわつかったか?」

 しろなかでは、部屋へやおく豪華ごうか椅子いすすわあるじであろうおとこいに、もどってきた騎士団きしだんちょうおび言葉ことばまらせた。

役立やくたたずが!」

 あるじは、ただちいさくふるつづけるおとこをののしった。

「まあ、よい。やつらにほかうつわさがさせるとしよう。いずれは予言よげんにやってくるのだから。」

 がうとする騎士団長きしだんちょうあるじ

「だれがかえってよいといった。」

 と一喝いっかつした。

「ペットのドーガンの夕食ゆうしょくがまだだったな。れていけ。」

 あるじ命令めいれい

「どうか、今一度いまいちど機会きかいを。サタドゥールさま。」

 さけ団長だんちょうを、そのうしろにひかえていた騎士きしたちがきずりながら部屋へやった。


 カナタをった老人ろうじんは、まちからはなれたがけうえ洞窟どうくつにいた。よるがあけるとカナタをこした。

いえおそわれた。」

 をこすりながらてきたカナタは、老人ろうじん言葉ことば

ちちは!ははは!」

 とった。

「おそらく無事ぶじじゃ。かれらにはのこすべ数多かずおおおしえてある。かれらにはまだ役目やくめがある。そのときまでなんとしてもびてもらわねば。」

 老人ろうじんがけからやってきたほう見回みまわして、ぼそりとった。


「わしはゼノ。しがない老人ろうじんじゃ。」

ちちはあなたにも植物しょくぶつこえこえるといいました。」

 カナタはしずかに老人ろうじんたずねた。

「ホラムのやつ、そんなことまでしべったのか。わしにはこえんよ。じゃが、時々感(ときどきかん)じるのじゃ。おそらく植物しょくぶつたちがなにかをつたえたいときにだけ。おまえにはこえるのか?」

かぜのざわめきとともに、かれらの言葉ことばかんじます。」

 カナタは眼下がんかひろがるもりつめながらこたえた。

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