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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
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テヘロとテヘナ

 うまの『うつわ』の候補こうほとしてまれた双子ふたごのテヘロとテヘナは砂漠さばくおくひととどかないところ仲間達なかまたち平和へいわらしていた。一族いちぞく人間にんげん旅人たびびと砂漠さばくたおれているところに、くわした。普通ふつう人間にんげんだったらほうっていたろう。しかし、そのわかおとひたいにはひとの『うつわ』をつたえ一族いちぞくしるしがあった。 子馬達こうまはじめて人間にんげん興味津々(きょうみしんしん)だった。その人間にんげんあにをテヘロ、いもうとをテヘナと名付なづけた。かれがサタドゥールだった。


 サタドゥールは思慮深しりょぶかおとこであった。少なくともかれらにはそうえた。ふる伝承でんしょう調しらべているといっていた。つねに『うつわ』の意味いみかんがえていた。なぜ、この世界せかいに『うつわ』がいるのか。霊獣れいじゅうなどいないほうが本当ほんとうはよいのではないか。『うつわ』でないかれにはそのこたえをることはできない。『うつわ』になりたいと長老ちょうろうねがたが、

「おまえにはがせない。」

 と、かたくなにこばまれた。そのため自分じぶんおなじからの『うつわ』を解剖かいぼうしたこともあったが、結局けっきょくなにもわからなかった。


 かれ木陰こかげやすんでいると、馬達うまたちがこぞってどこかへく。かれは、一番高いちばんたかのぼると、その様子ようすながめていた。『うつわ』のうま中央ちゅうおうっている。そのまわりを者達ものたち外向そとむきにかこんでいた。一頭いっとうしろ子馬こうまが『うつわ』のそばにれてこられた。テヘロだ。子馬こうまれてきたうまが『うつわ』のくびがった部分ぶぶんらいいた。『うつわ』のくびからあかしたたちる。みついたうま子馬こうまにそのめさせている。しばらくすると、『うつわ』のうしあしふとももからあかたま模様もようだけがえた。そしてテヘロのあしあかたまあられた。復活ふっかつ儀式ぎしきだ。サタドゥールははじめて儀式ぎしきた。かれ馬達うまたちもどってくるまえに、すばやくからりるともと木陰こかげているふりをした。


 サタドゥールは元気げんきになると人間にんげん場所ばしょであるまちかえっていった。一頭いっとううまかれまちちかくまでおくった。そののち時折ときおりだが子馬こうま失踪しっそうするという事件じけんつづいていた。

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