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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
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ハイアット

 オオワシのハイアットは、まだ名前なまえからの『うつわ』だったころ、人間にんげんおなじ獲物えものねらってたれたことがあった。

人間にんげんめ。なんてことしやがる。」

 ハイアットは沼地ぬまちて、うしなった。


「おお、気付きづいたか。」

 けたハイアットのまえ人間にんげんかおがあった。

「このやろう!」

 ハイアットはそのかおけてくちばしをてようとしたが、からだうごかなかった。

無理むりはするな。しかし、すまなかったな。ながだまあたたっちまって。」

 銃弾じゅうだんみぎつばさきぬけたが、その衝撃しょうげきはねほねれていた。人間にんげんのカモりょうなかはいったハイアットは、あやまってたれたところをこのおとこたすけられたようだ。男はハットイと周囲しゅういからばれていた。


 しばらくすると部屋へやなかびまわれるほどに回復かいふくした。しかしまだ、自力じりきりをできるほどながくはんでいられなかった。かれにハイアットという名前なまえをつけて、たまにかりりにつれていった。おとこれたくろ斑点模様はんてんもよういぬえると、水辺みずべのカモたち一斉いっせいった。

「パン!パン!」

 かわいたたかおとあたりにひびくおとこじゅうったのだ。ったカモのれから一羽いちわちてくる。そこへいぬはしっていってしきりにく。人間にんげん不思議ふしぎりをするものだとおもった。


 さらに数ヶ月(すうかげつ)つと、ハイアットの怪我けがはすっかりくなっていた。ハイアットはいつでもすことはできたが、人間にんげん興味きょうみおぼえた。草食そうしょくかとおもうとにくもよくべる。が、生肉なまにくべない。においのしない、くさにくばかりべている。毛皮けがわ毎日脱まいにちぬいだりたりいそがしそうだ。一年いちねん一緒いっしょらしたろうか。儀式ぎしきときちかづき、ハイアットはやまかえった。そして『うつわ』となった。

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