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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
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語り部

 この世界せかい姿すがた植物しょくぶつによって形創かたちづくられた。かれらは大地だいちめぐらし、大地だいち意志いし形成けいせいした。動物どうぶつ植物しょくぶつ寄生きせいしながらきてきた。植物しょくぶつ動物どうぶつ寄生きせいさせつづけるのはみずからの種族しゅぞくまもるためだった。いわば、おお騎士きしのようなもの。動物どうぶつ自分じぶん寄生きせいする植物しょくぶつあらさらされないようにまもってきた。この世界せかい数多かずおおくの植物しょくぶつ動物どうぶつ種族しゅぞくまれた。

 やがて、それぞれのしゅ大地だいちものにしようと、あらそいをはじめた。巨大きょだいになった動物達どうぶつたちたがいに邪魔じゃま植物しょくぶつたいし、破壊はかいかぎりりをくしていった。大地だいち意志いしは、この世界せかいおさめるために4たい霊獣れいじゅうつくった。それらは玄武げんぶ朱雀すざく白虎びゃっこ青龍せいりゅうばれた。かれらは各々(おのおの)地下ちかそら地上ちじょうみず統治とうちした。巨大過きょだいすぎるちからときとして衝突しょうとつかえす。そこで知恵ちえ麒麟きりんられ、かれらをまとめさせることになった。それゆえに、霊獣れいじゅうなかには麒麟きりんうとましくおもうものもいた。

 4霊獣れいじゅうみずからのいのちわせて一匹いっぴき凶暴きょうぼう生物せいぶつになった。ドラゴン。のち人間にんげんがつけた名前なまえだ。ドラゴンの凶悪きょうあくちからに、麒麟きりん知恵ちえ対抗たいこうした。たたかいはいつおわわるともれなかった。しかし、ついに決着けっちゃくのときはた。大地だいちてることをかなしんだ麒麟きりんは、みずからの知恵ちえひとあたえ、ドラゴンにまれた。こうしてこの世界せかいもっと邪悪じゃあくけものまれた。

 いのちをもあやることができる麒麟きりん知恵ちえあたえられたひとは、7たいの『うつわ』となる動物どうぶつとその模様もよう種族しゅぞくえらし、けものちからたましいをそれらにうつ復活ふっかつ儀式ぎしきおこなった。けものは7つにかれ、麒麟きりんのこされたちからである天空てんくうける俊足しゅんそくうま後足あとあしあたえられた。玄武げんぶへび毒牙どくがあなウサギのに、朱雀すざくはワシのつばさに、白虎びゃっことら前足まえあしに、青龍せいりゅうはサメの鹿しかつのけられた。そして、それぞれがちかづかぬようにかれた。

 たましいはいった『うつわ』には模様もようなかたまがあり、たましいたま種族しゅぞくごとにまもられてきた。


 それから幾千年いくせんねん水中すいちゅうのサメは姿すがたえることなく太古たいこいとなみをつづけてきた。しかし、地上ちじょう者達ものたち環境かんきょう変動へんどうによってその姿すがたえていった。やがて、大地だいちへの感謝かんしゃわすれ、傲慢ごうまんになった。麒麟きりんは、いつか邪悪じゃあくたましいが、ひとの『うつわ』をめっし、けもの復活ふっかつさせると予言よげんした。


 サメのかたはなしえると、ふかうみそこへともどっていった。

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