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いにしえの獣  作者: 明日香狂香
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伝説

 かつてこの世界せかいに、ひとよりも邪悪じゃあく強力きょうりょくけものがいた。かみはそのちからおそれ、八つの動物どうぶつけ、封印ふういんされた。


ふるつたえじゃよ。」

 白髪はくはつ老人ろうじんまどからのぞあおんだそらつめながらった。

「でも、あなたはさがしている。」

 部屋へやすみすわり、赤子あかごをあやしながら、わか婦人ふじんふか溜息ためいきとともにちいさくつぶやいた。

「この世界せかい危機ききおとずれるとき、一つとなり、よみがえらん。」

 とびらあけけてはいってきたガッシリとしたわかおとこつづけた。婦人ふじんかかえていた赤子あかごをゆっくりとベッドにくと、がっておとこ上着うわぎった。老人ろうじんかるくうなづいて、言葉ことばつづけた。

「この世界せかいは1つのいのちじゃ。植物しょくぶつたちはたがいに地中ちちゅうをはり、一つの巨大きょだい意識いしきつくっておる。わしはこう不幸ふこうえらばれてしまったようじゃ。予言よげんへの案内人あんないにんとして。」

 老人ろうじんはベットでている赤子あかごかなしそうにつめた。

「このひたいのアザがそのしるしなんですね。」

 わかおとこがベッドのわきからのぞむ。そのひたいにはのようなあかいアザがあった。

ひとにはそのけもの叡智えいちあたえられたとく。その象徴しょうちょうなのであろう。」

 老人ろうじんはその十歳じゅっさいになったとき、むかえにるとってっていった。

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