はじまり
ごきげんよう諸君。
俺は堀川大和、何処にでもあるような高校に通う何処にでも居るような平凡な高校生だ。
今、俺の目の前に広がってるのは都会の喧騒渦巻くコンクリートジャングルでも無ければ見慣れた片田舎の閑散とした住宅街でもない。
東西南北、どこを見渡しても鬱蒼と広がる青々として立派に育った樹木達。どんよりと曇っていた筈の空を見上げれば眩いばかりの快晴。地面だって平坦なアスファルトじゃなくてふかふかした腐葉土だ。
どっからどう見たって山っぽい森林です。本当にありがとうございます。
…ここ何処だ?
確か俺、寝坊して学校に遅刻しそうになって大急ぎで家を出て…。あれ?それからどうなったんだっけ。っかしいな…近道の林道を通ったとこまでは完璧に覚えてるんだけどな…。あの林道は一本道だから間違える筈ないってか来た道ごと無くなってるってどういう事なん…。
「グルルルル…。」
唸り声がしたので顔を向けると、そこに居たのは眼が一つしかなく身体が紫色をした気持ちの悪い生物。
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「グォォオオオ!」
「ぎゃああああああああああ!」
訳の分からん生物が大口を開けて咆哮すると同時に真後ろに向かって全速力で走る。
何だあれ何だあれ何だあれ何だあれ!?
アッハイ、どもです。お久しぶりです一文字です。
何年ぶりだろ…5年振りかな?
覚えてるひとは皆無だろうって事で心機一転、新しく設定から考えた作品を投稿していこうかなと。
んじゃ、気に入ったらゆっくり読んでいっておくんない、ってやつです。