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第33話 再会 ②

ホムラ編です。今回もホムラま出ませんが。

 俺は時空間魔法で【居合】を置いていった森に向かう。殺り合いたくは無かったが、こうなってしまったからにはしょうがないので『名刀:間宮』を一応アイテムボックスから出しておいた。

 森はとても酷いことになっていた。木は折れ、木葉は只の屑に。しかし、少しの範囲、そこだけがキレイに何も無かった。

 その中心に【居合】は立っていた


「あれ?マモルさんは隠れてた訳じゃ無かったんですか?アハハ、自分だけ転移させられていたのか......まさか、逃げようとしてたんですか?もしかして?逃げる?戦いから逃げる人にはお仕置きをしなきゃいけないですね?だから一緒に戦いましょう、お仕置き開始です♪」


 早口で捲し立て、自分の行為を正当化する【居合】。

 流石にドン引きをしてしまい、何時もの軽口を叩けなかった。


「お仕置きって...ッ!」


 喋る間もなく、走ってくる【居合】。

 自分はすぐさま腰を低くし、『名刀:間宮』を正眼の構えで持ち、【居合】の代名詞である、居合の対応をする。

 自分では居合の対策は出来ないかもしれないが、自分には魔法がある。

 【居合】が使える魔法は風魔法しかない。俺の魔法の対策は難しい筈だ。

 いや、居合だけではSランクには行けない、だろうから風魔法も何らかの強みはあるのだろうが。


「ー!」


 言葉にはならない言葉、【居合】が少し力を入れたのを今の少しで理解した。

 俺は、すぐさま意識を【居合】に集中し、少しでも動きに対応をしようと目の動きから筋肉の動きまで、相手の一動作全てに注目する。

 それは一秒だったかもしれないし、0.01秒と短い間だったかもしれない。しかし、自分の思考はその間に一分以上の時間を体感していた。

 【居合】が放ってくる。少しの動作と直感で理解できた。そこから居合の軌道を予測し、自分に被害が最低限出ない様に受け流す為の最適解を割り出す。

 居合が放ってきた。自分は最適解を実行すべく動く。

 しかし、自分が予測していた軌道とは少しズレていた。

 それは1cmぐらいのズレだっただろうか、しかし、そのズレで受け流す時の対応が変わってくる。

 それ以外にも、計算と違う点がある。居合の速度だ。

 殆ど直感で実際にそうなのかは分からない。だが、その時確かに魔法の痕跡を感じた。つまり居合は刀に風魔法のブーストを掛けて放ってきた。

 最適解とは違う行動。受け流すだけでは終わらない。すぐさま理解して一番次の行動に損害が出ない様に動く。

 刀に対し、少しの威力を押さえ風魔法で無理矢理自分を後ろに押し出す。刀が自分の服を斜めに切り裂き、切り口が開ける。


「ッ!」


 痛みで動きを止める暇などない。二の太刀がやってくる。

 刀は威力を押さえる反動でこの場面で使うには少々心許ない。時空間魔法などの特殊な魔法は、この場面だと術式展開に時間がかかる。

 風魔法等の術式展開が間に合う物で無いといけない。しかし、余りに特殊な使い方をする物だと厳しいかもしれない。

 この状況下から、被害が少なくて、相手にもダメージが入るものを探し出さなくてはいけない。

 自分の条件にヒットする魔法が思い付いた。


「ッ!」


 いつもみたいな中二病は今は無理だ。ふざけている場合ではない。痛みを噛み殺し、魔法を展開する。

 魔法は【居合】と俺の間に現れ、発現する。

 高熱のエネルギーが現れ、【居合】は瞬時に何をしたのかを理解し、以下に被害を無くすのかを考えているのか、少し、ほんの少し動きに躊躇いが生まれる。

 その間に自分は更に魔法の術式に工夫を加えて、自分の被害を更に少なくする。

 【居合】が答えを出したのか、元の速さに戻った。すると、【居合】は刀の動きを魔法の方に変え、発現をもう少しになったエネルギーを斬ろうと動く。

 自分はその間に『名刀:間宮』の反動が無くなったのを良いことに体の体制を戻し、後ろにバックステップをして、最初と同じ場所関係に戻る。

 その間にも【居合】は既に魔法を斬って無効化しており、刀を既に納刀していた。


「うふふ、うふふふふふふふ」


 一人笑い始める【居合】。

 俺はそれを聞いてるほど余裕はない。

「やっぱり君は凄いなぁ」

 『名刀:間宮』に自分が思い浮かぶ魔法を全て寄付する。

 炎を纏っていたり、刀の刀身が伸びていたり、光っていたり、神聖な雰囲気を纏っていたりだ。

「常に自分が勝つように動いている」

 自分にも魔法を寄付する。風で動きを補助しつつ、自分の踏んでいる足場だけでも強化して安定化させ、相手に動作を悟られないように体に黒い靄を少し纏わせる。

「今もほら、魔法をかけ終えた」

 準備が終わった。長いこと準備をやっていた見たいな感覚だが、実時間は未だほんの数秒しか経っていない。

 【居合】はその間も早口で自分に対して何かを言っていたと思うが、【居合】を注目しつつも、他の物は全てシャットアウトしていた。声なんか重要な単語以外全て記憶から消した。


「準備が終わっt...話を聞かないね?」


 【居合】は散々話していたが、しかし戦闘体制だけは壊していなかった。

 自分が話す物に興味を持たれないのと、俺が動き出したのを見てか、戦闘体制を緊張を持った物にする。


 俺は腰に『名刀:間宮』を、氷で作った簡易的な鞘に入れた状態で走り出す。つまりは居合の構えだ。


 ──炎で消えるかと思うかもしれないが、消えない様にしておいたから大丈夫だ。理屈は今説明してる場合じゃない。


 【居合】は俺の動きを見てから、こちらに走り出して来る。こっちも居合の構えだ。

 俺と【居合】は自分がペースを握るため、仕掛ける。二人が同じ行動をしてしまったがために、刃と刃がぶつかりあう。

 俺も【居合】も少し仰け反るが、すぐに戻り、刀を下に向かって斬る。

 二つの刀がぶつかり、押し合いに発展する。

 ここまで来たらこちらの物だ。基本的にステータスは俺の方が強い為、押し合いではこちらの方が優勢だ。

 しかし、【居合】も上手く威力を流しているのか、中々体制が崩れない。


 押し合いを長い間続けた。

 いや、長いと感じているのは俺達だけなのかもしれない。

 遂に【居合】が仰け反る。

 俺は、そのタイミングで追撃を加え、やっと【居合】は倒れた。


「お......みごと...です」


 そして【居合】は気絶した。



戦闘シーンがきちんと描けているのか分かりませんがなんとか描け切りました。


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