第31話 彼女との出会い ③
長編(予定)序章3話目
序章ラストです
彼女が笑い終わった後、俺は時空間魔法について説明した。
「あ、そうなの?マモルって時空間魔法を使えるんだね」
「ああ、散々歩いたけど時空間魔法で帰れたんだよね。てか時空間魔法ってさっきの土下座の奴だからね」
「フッヒ」
「落ち着け」
「あ、ああごめん。一回ツボに入ると長いんだよねぇ私」
「そうだろうな、様子を見る限り」
笑い始めたら少しの動作や言動で笑い始める人、転移前の学校では結構居た訳ではないが、少なからず居た。
多分ホムラも同類で、一回笑い出すと止まらずに色んな事で笑ってしまうタイプ何だろう。
そう言うタイプは嫌いでは無いが、流石に長いと辛い。まぁ、ホムラは長いと言って居るが......長くは付き合いたくないなぁ、まぁそんな長く居ることは無いだろう。
「ははは、じゃあ時空間魔法で帰れる訳だけど、何処に帰る?もしくは向かう?」
「どうしようかなぁ...【サンドリア】から離れてたら大丈夫だと思ったんだけどなぁ。こんな所にまで暗殺依頼が来てるとは思ってなかったよ」
「何をしでかしたんだか」
「ははは。...冒険者って強いんだよね?」
「お前より強いのはA以上じゃ無いと居ないと思うがな」
「それは言い過ぎだよ、正直言って技術とかは凄いけど単純な身体能力とか低いからね」
「あれ?あの腕の奴とか使ったら大丈夫なんじゃないのか?」
あの腕に魔力を回してる奴とかを体全体に使えるならかなり身体能力が高い事になる。それなのに身体能力が低いなのか?
「ああ、あれね、正直言うとあれを使うと寿命が縮むから下手に多用するとすぐ死んじゃうんだよね」
「ハァ!?馬鹿だろ!?」
そんな物を態々腕相撲。しかも勝つ必要の無いもので使っていた。どんな考えをしているのか分からないが、少なくとも普通の人が考える事ではない。
「遊ぶなら全力で行きたいじゃん?」
「だからと言ってだなぁ...」
「これは自分で決めてる事だからね、まぁ心配してくれてありがとね?」
「それなら何も言わんが」
自分で決めてる事、多分命題なんだろう。
この世界に来て結構年月が経ったが、結構大多数の人が自分の命題を決めている。まぁ態々それを広めてる人は居ないが。
それを聞いてて尚反対するのは、人々の間ではタブーとされている。
「結局どうする?場合によっては俺が安全な所を紹介出来なくは無いが」
「いや、大丈夫。取り敢えず次の国に連れてってくれたら後は多分自分でなんとかなるから」
「そうか?了解。じゃあ次会ったらよろしくな」
「うん、またね」
そして俺はワープホールを作り、ホムラを近くの都市に連れていき、別れの挨拶を告げる。
この時はもう会うことは無いだろうと思っていた。
ホムラと別れてから1日後。
少し気になったので、【サンドリア】についての悪い噂を、冒険者ギルドの資料室にて調べてみた。
結論から言うと、ホムラと関係がありそうな噂が無かった。いや、関係がありそうな噂が無かっただけで、結構気になる記事は見つけた。
xxxx年 X月 X日
題:天才研究者現る!?
「【サンドリア】にて、どんどん名を上げてきた研究者が現れた。名前はムライ・ホンダ、薬や魔道具等と、様々な物を新たに作り出すと言う偉業を成し遂げた。
現在、【サンドリア】の国王が『国家専属研究者』とする交渉をしてる最中だそうだ。
ここ最近、様々な所で『迷い人』と思われる人が増えている。このホンダさんも『迷い人』と言われているが真実は如何に?」
これ、多分俺のクラスメイトの本田村井。
頭が良くて、眼鏡を描けているため、良く真面目と呼ばれて居たが、結構付き合いも良かった人だった筈だ。
只、疑問なのだが【サンドリア】の悪い噂が絶えないのにそんな場所で研究をし続けているのは何か意味があるのだろうか?
少し疑問だが、それ以外は気にならなかった。
他にも調べたが、余りホムラに繋がるような情報は得られなかった。
後、さっきの記事の続きなのだが、本田は『国家専属研究者』になるのを受け入れたらしい。受け入れた後は【サンドリア】から様々な商品が売られ始めてると言われている。
受け入れるとは思ってなかったが、普通の物の研究が出来てそうで良かったと思う。
そして俺は資料の紙を閉じ、棚に片付け外へ向かう。
「良し。さて、帰るか...な?」
部屋から外にでる途中で奇跡的な発想が出てくる。ちなみに、調べている事とは全くの別件だが。
「あれ、考えたら俺達って何のためにこの世界に呼ばれたんだ...?」
目的も無く転移させられたとは思えない、いや、神様だったら何の考えもなく転移させるかもしれないが。
目的もなく転移させた人...つまり俺見たいな奴も居れば、忘れている人も居るかもしれないが勇者として召喚された熊谷や林等も居る。
その違いは何なんだろうか?もしかしたら俺にも目的が合ったのかもしれない。
そんな考えを巡らせながら、宿屋へと帰る道すがら少し噂を耳にした。
「なぁ、あの噂って知ってる?」
「何だ?」
「【サンドリア】が生物兵器を作れたって噂」
「ねぇよ、そんな事が出来たならすぐ戦争しかけるだろあの国なら」
「あぁー、まぁそうか」
「ハハハ、ガセネタでドヤ顔するなよー」
「すまんな」
そんな噂。内容を頭に入れときつつも、宿屋へと足を止めずに帰って行く。
(【サンドリア】の評判って俺が思ってる以上に悪いんだなぁ...)
とか、関係のない事に感心してたのは秘密だ。
迷い人設定を今更回収していくスタイルです。
次回からは結構遅れます。




