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第30話 彼女との出会い ②

長編(予定)序章2話目です。

 

 俺は出会った場所からほんのちょっと離れた、視界の開けた場所でホムラに話し掛ける。


「えーっとホムラさん?だよね」

「ホムラって呼び捨てで良いわよ?、そっちの方が貴方楽でしょ?マモル君」

「了解、ホムラ。後、俺の事もマモルで呼び捨てで良いよ」

「りょーかーい」


 なんとも全体的に緩い口調のホムラ。

 戦闘の時との違いに少し唖然としつつ挨拶を終える。


「ホムラって何処から来たんだ?ここらだと話が出ないし遠い所だよな」


 ホムラなんて名前は冒険者ギルド等の情報が集まる場所でも知らない。いや、クラスメイトにそんな名前の人は居たが、こんな性格では無かった筈。


「私?確か【サンドリア】って呼ばれてた所から。正直思い出したくないからこの話題はやめていいかな?」

「ん、すまん」

「だいじょぶよー」


 確か【サンドリア】は今いる【ネスト】からかなり離れた位置でここまで歩きで来るとしたら5ヶ月以上はかかった筈だ。

 それに思い出したく無い、か。【サンドリア】には悪い噂も絶えないしそれの被害者なのかな。


 ──【サンドリア】、基本的にどの国とも関係が悪く、軍事国家を掲げていて、暇さえあれば兵器開発や武力向上。その様な国のため、悪い噂も絶えない。


「じゃあ次の質問なんだが、あの腕に魔力回したら力が強くなってた奴どうなってんの?」

「あれ?あれは私の体質だから教わってもどうにもならないよ、諦めなさいな」

「なん...だと...」

「ハッハッハッ!そこまでの反応する?」


 崩れ落ちる俺にホムラは容赦なく追い討ちを掛けてくる。


「戦闘とかに関しても感覚でやってるから、教える事は出来ないよー?」

「え、えぇぇ!マジですか先生!?」

「マジですよー」


 戦闘に関しては自分のやり方があるので、聞く気は無かったのだが。それに乗りつつ軽口を叩きあう俺とホムラ。

 そんな時間はとても楽しかったが、長くは続かなかった。


「居た」


 ふっと後ろに気配を感じ、振り返るとそこには黒フードが居た。


「うわっ!?誰だッ!」


 すぐさま剣を構え、相手を注目する。しかし、相手を見て驚く。


「黒井じゃねぇか、どうした?」

「!間宮君こそ、なんでその女と居るの?」


 俺に気付いた様だが、ホムラを見てなのかは分からないが、刃を戻さない。何故だ?


「何でってそりゃそこら辺で会ったからだが、何か問題合ったか?話をする限りおかしな事は無かったが」


 疑問に思い、俺は黒井に問い掛ける。


「その女は「マモル逃げるよ!」んな!?」


 ホムラに手を引かれて俺達は黒井から離れるべく逃げていく。






 黒井から逃げて二時間辺りの時に、やっと俺達は止まった

 周りはもう既に夜の帳を迎えており、ここが何処だかすら分からない。


「あちゃーここが何処だか分からないなぁ...道のデータも見つからないなぁ」

「ん?データ?」

「あ、いや何でもない」

「そうか?......さて、どうするか」

「事情とか聞かないの?」

「冒険者はそう言う事は聞かないってルールだからな」

「へぇ、面白いルールもあるもんなんだね」


 彼女はそう言って、二ヤっと笑った。

 その後もグダグタと歩きながら会話をし、安全そうな場所を探し続ける。


「ここは何処ら辺だろうね、マモル」

「......(どうすっかなぁ、『自宅』に連れてけばすぐなんとかなるしな、でも見せるのはなぁ)」

「おーい、マモル?」

「......(あれ、考えたらさ時空間魔法ですぐ帰れるんじゃないのか...?)」

「マモルー?」

「......(そうだわ、確かに魔法で帰れるじゃねぇか!?なんで態々俺達は歩いてたんだ...)」

「マモルッ!」

「うおっ!何だ?敵か!?」


 俺はすぐに武器を取り出し周囲を見回す。しかし、敵の姿は見えない。音も少しの虫の羽音しか聞こえない。


「敵じゃないよ」

「何だ、敵じゃないのか。驚かせるなよ」

「ずっと呼んでたのに反応してくれないマモルがいけないんじゃないかなー?そこのところはどう思うのかな、マモル君?」

「え、マジで?」

「うん」

「すいませんでした」


 俺はジャンプをして、空中で土下座を作る。そして落ちる場所にワープホールを作り、そのワープホールの2mぐらい上の所にもワープホールを作る。

 これで、無限落下土下座の完成だ!


「アッハッハッ、フッフフフ、馬鹿でしょ!?マモルって。何で謝るのにそこまでやる必要があるのさ!?」


 笑いながらも突っ込みを入れるホムラ。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


 しかし、俺は落下の影響で少し喋れないので反応が出来ない。声を出そうとすると、あ゛、ぐらいしか出ない。

 それを二分間ぐらい続けた俺を、ホムラはひたすら笑ってくれていたので、体をはった甲斐があると言うもんだ。




 二分間後


「アヒャッ、フッフッ、ヒッヒッヒッ」


 ホムラは様々な笑い方で笑っている。俺はそんなホムラを横でジト目で見つめる。


「笑わせる気でやったは良いんだがな、お前笑いすぎじゃないか?そんなに笑える物だったかなぁ...」

「ぐっと!ぐっと!フフフフフ」


 彼女が正気に戻るまで、数十分の時間を要したと言う。



国同士の地図を余り考えずに書いて居るせいで矛盾が生じそうなのが少し不安ですねぇ...

まぁ、気にしないようにしよう(馬鹿)

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