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非力な神を信じないシスター



 ──神様って理不尽だと思わないかい?

 勝手に人という存在を作って、生きて死んでの繰り返し。放任主義で祈った相手に手を差し伸べる事さえしないんだ。


 なのに、彼ら──人々は何もしない神にただひたすらと祈りを捧げ、不可能な願いを叶えてくれるのを待っている。

 とてつもなく、滑稽な事だと思わないか?

 神は何もしないのなら期待しなければ良いのに。そんなに期待するなら期待ハズレでも神を責めなきゃ良いのに。


 神に祈った所で利害の一致なんてしない。

 神は祈られる事も、お金を貰う事も、生贄を捧げられる事も望んではいないだろうに。

 人々は非力な神に無理矢理そんな事した所で力が出るとか可笑しいでしょ?

 人がキノコを食べてパワーアップしないのと一緒さ。


「……って、言ってみたりしてね」


 教会の女神の像の前でシスターと向かい合っている。……美少女だね。

 美少女は顔をしかめて此方を睨む。

 おぉ、怖い。多分、その目だけで呪いをかけれそうだよ。


「私のやってる事に文句があると。……で、神を全く信じてないのにシスターやってる事に不満が」


 事実、彼女は全くと言っていい程、神を信じて居ない。寧ろ、居てほしいとも願って無いのだろう。

 けれども、彼女は神が居ないという発言を許さない。それは、彼女の周りのシスターに不快な気持ちにさせないようにという彼女なりの心配りだろう。

 流石は美少女。周りに配慮が出来る。


「で、×くん?帰ってくれない?」


 ×とは、僕の名前だ。僕に一番合わない名前を付けられたようだね。僕の親は何を思ってこんな名前にしたのかなぁ。謎が深い。そして、不快。


「信仰心の無いシスター×ちゃん。バイバイ。今日も可愛いね」


 彼女も×という。彼女にもその名前は合わないなぁ。

 敢えて、要らない言語を沢山加えてみる。ついでに、手を振ってみる。……あ、親指を下に向けて『死ね』の意味をしてきた。少し、曖昧な表情だったけどね。


 さて、愚神と愚民の関係性でも考えてようかな。

どうするかなぁ。

連載だけど、先が続く気がしない。

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