想定外の遭遇、意外な助け
書きたくなっちゃった☆でもやっぱり終わりは決めてないのでどうなるかは作者にも分かりません。
そして……テンプレ導入は便利なので擦り倒しますわ~
―東京ダンジョン第37層―
「ハァ…!ハァ…!皆は……もう逃げられたかな?ごめん皆、私は……ここまでみたい」
「GUGYAAAAAAA!!」
:紫阿ちゃん死んじゃやだよ~(´;ω;`)
:ヤバイヤバイヤバイ!紫阿ちゃん逃げて!
:メンバーの子たちを逃がしたのは立派だけどさぁ!約束してたじゃん!生きて帰るって!
まさか、37層でドラゴンが出るだなんて思いもしなかったなぁ。それも、想定外の遭遇だったからパーティの仲間を逃がすのを優先して囮を買って出たけれど……皆は無事に帰還できたかなぁ。……ああ。死にたくないなぁ。
必死にドラゴンを引き付けて逃げ回ったけど、それもここまで、かな。
「行き止まり……だね」
「GURUUUUUUUU……!」
:そんな…!嘘だと言ってくれよ!
:嫌だ…!推しが死ぬところなんて見たくねぇ‼神様でもなんでも良いから紫阿ちゃんを誰か助けてくれ!俺の全財産もあげるからぁ!
:なんで俺には力がねぇんだ!推しを救うための力が欲しいよッ俺はッ‼
完全に私が死を覚悟した、その時だった。ドラゴンの後ろから人の声が聞こえてきたのは。
「やばいどうしよう!迷った!ここどこだよ~!くっそ~!お前ら騙しやがったな~?」
「GRUUU?GRAAAAA!!」
まずい!ドラゴンの注意が声の主に向いてしまった。無用な二次被害を出すわけにはいかないよね。だから私は声を張り上げた。
「そこの人!逃げてください!ドラゴンがいるんです!」
:ちょ⁉紫阿ちゃん!?
:覚悟ガンギマリすぎるだろ…⁉
:他人を慮れるそんなところが好きだけどッ!絶対今じゃないよ~(´;ω;`)
これで、少なくともドラゴンの被害に遭うのはひとまずは私だけで済むはず。後は……仲間たちや今の人が探索者協会に報告してくれれば……きっと討伐隊が組まれるはずだから。
「ん?ドラゴンだ。丁度いいぜ!うっぱんバルス?に付き合え~!!血気遊星拳!」
「GYAAAAAAA!?」
「……え?」
:なんだなんだ!?
:もしかして希望が出てきたか⁉
:なんか今けっこーダサめな必殺技みたいなの聞こえた気がする
:奇遇だな。俺もだ
具体的に声の主が何をしたのかは分からないけれど、ドラゴンのしっぽが吹き飛んだ。当然だけどドラゴンの注意も攻撃してきた方に完全に向いている。
「うおおおお!パイルバンカーだァァァァァァァ!!」
ものすごい衝撃と共にドラゴンごと地面が陥没した。一体……何が……え?着地してきたのは、小さな少年だった。もしかして、探索者……ではないのかな……?
:この声の正体は……ん?ショタ?
:いやいやwなわけ。探索者なれるのは高校生からやぞ?
:でも完全に見た目はショタだぞ?
「へっ。またつまらないものを…………あー、なんだっけ?そうそう!切ってしまったぜ☆」
今のは切ったというより……殴り倒した、だと思うんだけど、言わない方が良いよね?それはともかくとして。私は彼のおかげでなんとか命を拾えた。正直……ホッとしている。誰だって自分から死にたいとは思わないよね。
っとと、今は助かった感傷に浸っている場合ではないよね。助けてもらったんだし、お礼を言わないと。
「あの!危ない所を助けてもらってありがとうございました」
「お?さっきドラゴンがいるって教えてくれた人か!気にしないでくれって~!むしろ教えてくれてありがとな!ってかそんなことより、怪我とかはしてない?」
「大丈夫です。多少逃げる時に擦り傷は出来ましたけど……ドラゴンの攻撃は直接当たってはいないので」
:ほうほう……助けたことを笠に着ないタイプか
:紫阿ちゃんは逃げろと言ったんだよな~
:まぁ、どうやら無駄な忠告だったようだが……wまぁなんにせよ紫阿ちゃんを助けてくれて本当にありがとう!
:推しのスプラッター回避してくれてありがとナス!
「何か私にお礼できることはありませんか?」
「お礼?あ~、じゃあ、出口がどっちか知らない?俺、道に迷っちゃってさ~」
「それなら分かりますよ!着いてきてください」
「よっしゃ助かる~!」
:なんとも素直なショタだな?裏表とかなさそう(小並感)
:紫阿ちゃんにため口かァ~、ちょいと気になるが今は見逃そうじゃないか!
:↑お前は紫阿ちゃんの何様だよw
私は歩きながら後ろを歩いている少年をちらっと見てみた。やっぱりどこからどう見ても小学生くらいにしか見えない。そんな少年が、私でも手も足も出なかったドラゴンを簡単に倒してみせてしまった……正直、さっきの光景は夢なんじゃないかという気持ちもまだあるけれど……
「それにしても、あなた、とても強いですね。まさかドラゴンをあんなに簡単に倒してしまうなんて……」
「ん?ああ!なんてことないぜ☆俺は生まれつきめっちゃ強いからな!」
:生まれつき…?フィジギフ君なの?
:生まれつき強いのが本当かはともかく、マジで強いのは事実だよな。でも俺、このショタのこと初めて見たんだけど
:俺もだw
うーん、彼の周囲にも私と同じようにドローンが浮いていることから彼がダンジョン配信者であることは推測できるけど……少なくとも私は彼の存在を知らなかった。Bランク探索者として、他の探索者の情報には目を通しているけど、話題に上がっているのは聞いたこともない。……最近探索者に登録したのかな?それだったらこれだけ強いのにこれまで話題に上がったことがないことにも頷ける。
「あの、つかぬことを聞くんだけど、最近探索者に登録したの?」
「えーっと……1年……あ、いや。2年前か?まぁそんくらい前に登録してるぞ。Dランク探索者だ!」
「Dランク⁉」
:Dランク⁉うせやろ⁉
:逆サバ読み良くないって。絶対Aランクはあるだろw
:逆に2年活動しててこの強さでDランクなのぉ…?昇格試験受けようよ…?
いや、おかしい。ここは第40層付近。探協推奨ランクは全員がCランク以上のパーティだよね。しかも彼の様子からしてソロだ。確かにダンジョンの階層に潜るのにランク制限はないけど!だからと言ってソロで40層付近は自殺行為に他ならないと思う。いくら強くても、だ。
「おっ、階層の入り口だ!ありがとうお姉さん!それじゃ俺は帰らないといけないから!」
「え、はい…?あの!助けてくれてありがとう!それと、名前を教えてもらえないかな?改めてお礼がしたいの!」
「フフン!俺は無敵のマッチョ!むてきんマッチョって名前で配信してるんだ!よろしくゥ!それじゃ!」
……行っちゃった。無敵のマッチョでむてきんマッチョ、か。面白い子だったな。私も戻ろう。皆も心配しているだろうし。
階層の入り口横にある石板に触れることで一気に1階層まで戻ることができる。1層に戻ると、逃がした皆が待っていた。良かったぁ。皆怪我もしないで戻れたんだ。
「先輩!心配したんですよ⁉」「紫阿ちゃん、無事でよかった……でも!もう二度とあんな真似しないでね⁉私、紫阿ちゃん失ったら……何するか分からないよ⁉」
「ん、反省して。自己犠牲なんて、誰も求めてない。全員無事で帰還する。それが私達の鉄則。
「うん。ごめん、ごめんね!心配掛けちゃった!」
「探協には無事だって報告しに行かないと。紫阿がダンジョンで囮になったことは報告しちゃったから」
:いい話ダナ~
:(´;ω;`)ブワッ
:(´;ω;`)ブワッ
色々ショタ(?)の言動が間違っていたりするかもしれませんが意図的にやっています。誤字じゃないぜ☆まぁ次回は主人公のショタ君の視点いきますよ~




