表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

第五話 其の十

第五話 其の九の続きです。

「さあ、もう大丈夫だね。」

「…うん」

「帰ろうか…。」

「うん。」

?。


帰る、ってどこへ…?


もしかして…


「戻らなきゃ…」

「私たちそれぞれの場所に…」


「それって…」


彩がまた何か言おうとした時、姉の姿が一瞬見えなくなった。

「◼️、私が__できる時間はもう___。何か伝えること_ある?」

「お姉ちゃん!」

次に姉が言った言葉はもう彩には聞こえなかった。

「______________…」

ノイズが走りだして今にも消えそうな姉に

彩はひとつだけ言った。


「…ありがとう…伝えてくれて…」


そう言った瞬間、姉が一瞬笑ったように見えた

そして、姉が完全に消えてしまった時

「頑張って」

と言う言葉が聞こえた気がした。

手元には姉がくれた手紙と錦色の紐が握りしめられている。

彩はそれを大切にポケットにしまって、

「さようなら、黄泉お姉ちゃん…。」

そう言って神社を後にした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あの日以降、私は元通りに生活をしている。

ショック性色盲症は、はっきりと色の判別ができるようにまで回復した。

塞ぎ込んでいた感情も表せるようになった。

私はあの日を忘れない。

大好きな黄泉姉さんに会えた、あの日を。


第五話「秋のイロドリと彼岸花の女」


完。


同シリーズ作品:「自虐者たちと屋上の少女:春(選別分冊版)」・「ホウロウシャのシシュウ」も配信中です。

・・・・・・・・・・・・・・・・

予告:「自虐者たちと屋上の少女:冬」

「第六話」 十二月三十一日 午前0時より随時公開予定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ