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第五話 其の八
第五話 其の七の続きです。
それは、周囲が焼けこげている紙切れの「元の形」。
彩が持っている紙切れと合わせると元の文章が浮き上がった。
『あなたのせいじゃない。最後までお世話できなくてごめんね。
私の分も頑張って明るく生きて。』
「これ、私が最後に病院で書いたの。」
そうか…と彩は思った。
「あなたのせい」
ではなく
「あなたのせいじゃない」
だったのだ。
とんだ誤解だった
酷い勘違いをしていた
「ごめんね…お姉ちゃんがそう思っていたのに、
今まで暗く引きこもって…」
感情を閉じ込めていた彩はもういない。
今は姉と暮らしていた時と同じように
涙を少し流しながら、笑顔を浮かべている。
涙を拭ったその視界には赤い紅葉の木がたくさん生えていて、神社の境内は茜色を帯びていた。
・・・・・・・・・・・・
(続く)




