表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

短編

僕は昔からから特別、可愛がられていた

大人達が言うには翡翠色に輝く左目と濡烏色の髪が特別なのだと言う

何故、特別なのか聞くと酷く怒ったがそれ以外は良い人だった

よく、様々な場所に連れて行ってもらった


鉱石が光り水が星の様に輝いている地底湖

今はもう、廃墟となってしまい植物に飲み込まれた建物

無限に続くかの様に広い図書館


など本当にいろんなところにいった

そんなにいろんなところに行くとお金がかかるがそれは心配無かった

家がこの都市でよく買われている武器の生産をしているからだ


この武器を生産しているところも見に行かされた

何の肉かは分からなかったがでかい針に刺された肉塊が宙を移動し、いろんな機械に放り込まれていってた

その時は凄いなぁとしか感想が出なかったが何故かおばあちゃんが『よく見てこの景色を目に焼き付けなさい』この時は少し不思議に思ったが素直に言葉に従った


数年が経ち、またお婆様に武器の工場に行くと言われた

何やら最近、人手不足で何かを手伝って欲しいみたいだ

それにしてもこのぐらいの工場となると働きたい人も多いと思うのに、、、まぁ、いっか、取り敢えずお婆様について行こう


工場に着いた

中は別に人手不足で忙しい様子はなく少し疑問に思ったがあとからわかるだろうと思っていると目的の所であろう部屋に着いた

部屋は一面だけガラス張りになっていてそれ以外はちょっとじゃ壊れないような見た目をしていた


『ほれ、今から、始まるぞ。よく見ておれ』

お婆様がそう言うと私の目を閉じれないように瞼を固定した

何が起こるのだろうと困惑しているとそれは起こった


機械の中から少し人型に近いような鴉が出てきたのだ

元々、その部屋にはかなりの人がいた

だがしかし、目の前で鴉に喰い殺されていた

血が吹き出し

肉片が飛び散る

思わず、こんな事は見たくないと思い瞼を閉じよとしたが無理だった

お婆様に見ることを強制されているのだ

そこからはこの光景から目を逸らすことも出来ず最後まで見ることしか出来なかった


最後の1人が死に鴉も帰るとお婆様が狂気に満ちた声で話しかけてきた

『よく、見たかあのお方達が我が家の恩人いや救世主なのだよ、これからはお前もこの家、ひいてはあのお方達の為に働くのだ、私が何を持ってして救世主様と同じ目を移植したのか分かるな、お前はいつも通りに私の命令だけに従っていればいいそれだけで、全てはいい方向に行くのだから』

話を聞いていると脳内に気持ち悪い何かが忍び込んでくる

だけど、私には何も出来ない

権力も力も何も持っていないのだから


その後、私の心は完全にへし折られた

何の感情もわかない

ただ、峡谷のように激動する感情を見ているだけ

私に向けられる感情は川のようにいなすだけ

余計な問題を起こしてはならない

私のやるべきことは一つ、命令に従うことだけ


あれからどのぐらいの月日が経ったのだろうか

命令に従いさまざまな場所へ行った

そこでは必ずと言っていいほど名前も知らない誰かの重要な選択を見てきた

それは例えば、目の前の敵を殲滅する選択をしたが自分が守りたいと思ったものまで殺してしまった人

生きたいがために大切な人まで犠牲にしたがすぐに死んでしまった人

などなど数えきれないほど見た


今日も、路地裏で人が死ぬ

ある者はそのまま放置され

また、ある者は何かの材料にされる


人の命は元来軽いものだ

生きていく中でそこに価値がつき重くなったりしていく

そして、私は道具のして意味のない人生を送ってきた

そこには自分の意思はなく、ただ命令されるがまま

もし、人に来世というものがあるなら

自分の意思で人生を好きなように構築することを願う

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ