第2話
さて……一体どうしたらいいのだろうか?
とりあえず焦っても何も現状が変わることはない。
今手元にある息をしていない電子板にタイプCの充電ケーブルを差し込み一時休戦。
30分ほど私はお風呂に入ってリラックスタイムと行こうじゃないか。
浴槽にしっかりと浸かり、体を洗い、髪を洗い、一日の……特にお風呂へ入る前にたまってしまった疲れを癒し再度5aちゃんと格闘しようじゃないか。
髪を乾かしながら今一度戦略を練ってみるが……全く思いつくことが出来ない。
それもそのはず。
先程自分の脳で考え付く方法はすべて実行に移しているからだ。
それでも解決することはなかった。
ということは……無理不可能なのではないだろうか?
普段は全くと言っていいほど信用したことのない神様にこういう時だけお願いするのはいかがなものかとは思うが……どうか復活させてください! 神様!
髪を乾かし終え充電ケーブルが刺さっている電子板を手に取る。
もう一度電源ボタンを30秒ほど長押ししてみるが応答なし。
気を取り直して1分程度長押ししてみても結果は同じ。
その時悟ったよ……神って存在しないんだなって。
Googlepixel5aちゃんが使えなくてもネット環境から隔離されるわけではない。
以前使っていたiPhone7plusちゃんがバッテリー劣化し、瀕死にほど近い状態だがまだまだご存命なのだ。
某赤い背景に三角形が傾いたアイコンのアプリを起動し、検索窓に『作業用BGM』と打ち込み検索をかける。
適当に画面をスクロールさせよさげな雰囲気を醸し出しているサムネイルをタップして再生を開始させる。
自分の焦る心を落ち着かせるかのように和やかなBGMが心にゆっくりとしみわたってくる。
さて……いったんアラームをセットして仮眠を取るとしよう。
丑三つ時、深夜2時に起きるように1時55分から1分おきにアラームをセットする。
これで一通りの準備は完了した。
歯を素早く磨き、枕元に水をセットし、養命酒を同封されている軽量カップで20ml注ぎ一気に飲み干す。
心なしか体がぽかぽかとしてきたのを確認し、そのまま布団にダイブ。
作業用BGMとアルコールで私は夢の世界へと旅立った。
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