彼女?
オレは、学校の階段で白雪さんを抱きしめ
た。
「えっ、ここ学校だよ…白代くん…」
「うん。わかってる。でも今どうしても白雪
さんを抱きしめたかったんだ」
と言いながらオレは白雪さんをさらに抱き
しめ包み込んだ。
実は、オレは痩せてから何度かいろいろな
人から告白をされていた。
でも、白雪さんのことが好きだったから告
白を断っていた。
白雪さんもよくいろいろな人から告白をさ
れていたが断っていた。
白雪さんの場合は、彼氏がいたから断って
いたのだろう。
まあ、実際に振られた男子が白雪さん好き
な人がいるんだってよ。
と言っていたし。
でも白雪さん…
好きな人…とわかれたんだよな。
もう彼氏のことは、吹っ切れたのかな。
白雪さんを抱きしめながらいろんなことが
頭をぐるぐるとよぎった。
誰かに見られたらどうしようとかそんなこ
と全然気にならなかった。
それくらい、白雪さんに夢中だったのかも
しれない。
そして白雪さんを抱きしめた数時間後、オ
レたちはやっぱり付き合っていたのだと噂
されるのであった。
ま、そんなこと今に始まった話じゃない。
そもそも、一緒に帰るようになってからも
よく、知らない女の子から先輩は彼女がい
るんですか⁉︎
とか聞かれてたし。
白雪さんも白代くんと一緒なら、告白され
なくてなんかホッとして生活できるって言
ってたもんな。
これでよかったのかもしれない。
そしてその日の放課後、オレと白雪さんは
いつも通り一緒に帰った。
すると、一年生の女子から声をかけられた。
「あのっ、隣にいつもいるあなたは白代先輩
の彼女なんですか⁉︎」
と。
いきなりの直球質問。
…
固まる白雪さん。
うん。そうだよね…
そんなこと言われても白雪さんだって困る
よね。
なのでオレが、
「彼女かどうかは教えられないんだけど、で
も一つだけはっきり言えることは、隣にい
るこの女性をオレは大切に守っていきたい
と思ってる」
と伝えた。
するとその一年生は、
「あー、じゃあやっぱり彼女なんじゃん」
といい帰っていった。
…
なんか、勝手に盛り上がってそんなことを
発言してしまい、改めてひとりで恥ずかし
かった。
その時、白雪さんがどんな表情をしていた
かは、恥ずかしすぎて見ることが出来なか
った。
続く。




